2年前の富士ヒルが終わってから




2年前の富士ヒル

目標はゴールド(1時間5分切り)で
実際にそのために練習を続けて、
本番でもなんとかゴールドを達成することができました

ただ、ゴールドという大きな目標を達成することができ
自分の中で少しその後の目標を見失った感じはありました

今後は何を目指そうか、というのが定まっていない状態でした

で、練習量はかなり減って体重も増えまくり

ただ、練習量が減ったのは「目標がないから」というのもありましたが
単純に「調子に乗っていたから」というのもありました


今まで結構練習してきてゴールド取れた
実際相当速くはなった

今の自分なら多少練習減らしてもそこそこ行けるんじゃないかと

富士ヒルの1ヶ月後に神河ヒルクライムが控えていたのですが

まぁ正直そんなに練習してなくても
入賞くらいはワケないだろう
と、割と本気でそんなこと考えてました


で、そんな半端な状態で神河ヒルクライムに参加し
撃沈しました

前回参加時よりもタイムを落とすという
後にも先にも無い最悪な結果でした


まぁまともに練習してなかったので
今考えればもう当たり前の結果です


今回は散々だったし楽しめなかったなぁ
これからどうしようかなぁと思っていると
とあるブログに辿り着きました

Twitterかなんかで神河のブログとか漁ってる時に
たまたま行き着いたブログだったのですが


神河に参加されたある方が書かれたものでした

自分と同じクラス、同じウェーブで出走された方でした

そのブログには自分のことが書かれていました

その方は前年の神河にも参加されてたようで
その時は自分の方が成績が良かったみたいで
途中で自分に追い抜かれ、その時から自分のことをライバル視してたと

年代は一回り以上違い
普段の大会では一緒のクラスになることはないので
今回一緒のクラスで走れることが大変楽しみだった、と

ブログの中では「●●選手が」と
当日の自分のレース中の動きなども詳細に書いてくれてて
かなり自分のことを意識してくれてるようでした


ただ、本格的な登りの区間に入り、
そこから「勝負」が始まるハズなのに
その時点で自分の姿がすでに後方へと消えていたこと
それが残念だったと書かれてました


自分はこれを読んで顔がめちゃくちゃ熱くなりました

自宅のパソコンで読んでたのですが
机に顔を突っ伏せてちょっとしばらく画面を見れませんでした


恥ずかしい
申し訳ない
ごめん
もっかいちゃんと勝負させてくれ
富士ヒル終わったあの日に時間戻してくれ
ちゃんと練習して本気の勝負をさせてくれ

富士ヒル終わってからの中途半端な時間を心底後悔しました

そして
大変失礼なことをしたと思いました
彼に対してもそうですし
もっと別の何かに対しても、申し訳ないと思いました


時間を戻せないことを死ぬほど悔み
でも、
死ぬほど反省して、それ以降は練習量を増やしました

翌月は乗鞍を控えていたので
乗鞍は万全の、最高の状態で挑む
年代別入賞を狙える実力まで仕上げる
そういう意識で練習を続けました

平日仕事終わりも
十三峠に何度も通いました
夜中に十三峠を登るのは本当にシンドいのですが
それでも夜練は続けました

乗鞍当日は自信を持って挑むことができました
神河以降、できることはすべてした
今が自分の最高の状態だし
おそらく結果だってそれに伴ったものになる
そう思えていました

結果はなんとか年代別入賞を果たすことができました


表彰式の待機場所では
「彼」の姿もありました
年代クラスはもちろん違いますが
彼も見事に入賞
タイムも自分よりも速く素晴らしい成績でした

声を掛けようかと思いました

「神河ではごめん」
そして何より
「ありがとう」
そう伝えようかと思いました

が、結局は声は掛けませんでした

もう彼は自分のことなど興味ないかもしれませんし
また彼が書いたブログを読んだと言うのも、もしかすると良い気がしないかもしれませんし

ただ、彼の姿をその場で目にして
一緒にこうした形で「乗鞍の表彰式」に立てれることに嬉しさを感じ
また心の底から感謝の念を覚えました

今回、入賞できたのは彼のお陰でもあると本気で思いました


その後は彼と言葉を交わす機会も
大会などで会う機会もないわけですが、
それでも自分はいまだに彼に対して感謝していますし
いつか、どこかで、一緒に走る機会があれば
その時は全力で勝負して
全力で負かしてやりたいと思ってます(おい


だから、
その時の神河以降、
自分はどの大会でも
常に万全・最高の状態で挑んでおります

もし
大会で自分のことを負かしてやりたいと思ってる方がいらっしゃいましたら
どうぞご安心ください

ベストな状態で全力でお相手いたしますし
負けるつもりも一切ございません





何度も言うように
自分はぼっちで
いつもひとりで走ってますし
これからもひとりのつもりですが

それでも自転車に乗ってると
何故か他の方から多くの影響をいただく機会が多く
本当に有難いことだと思っていますし、
特にこのようなことを期待して自転車始めたワケでもないので
人生とは不思議なものだなぁとも思います

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