高取城・戦国ヒルクライム2020【参戦記】




ということで参加してきました第12回高取城戦国ヒルクライム
前回参加したのは第10回大会だったので2年振りの参加ということになります。

振り返ります。



■前日まで

今回は4連休の最終日に開催

レースに向けて休息して疲労を抑えていきたいところだが
ただ、高取の後は
箱根→ちくさ→吉野と続々レースが控えている

なのでそこまで休んでる場合じゃないので
1日目は六甲山
2日目は葛城山
と強度高めにしっかりトレーニング

六甲山はタイムまずまず
葛城山(塔原)は地味にベストタイム更新


というか体重が今年一番の軽さ
斜度キツメの箇所が多い塔原なんかはやはり軽さの恩恵はデカイ


「軽さは正義」
ということをあらためて思い知らされ
「結局減量はしないといけないということか…」
と微妙な気持ちにもなる

レース前日の連休3日目は流石にレスト

王寺駅の近くのビジネスホテルに前泊

大阪市の人間が
高取に行くために前日わざわざ王寺町に泊まる
近隣の方ならこの行為がまったく意味不明なことがお分かりいただけるだろう

当日自走で余裕だし
輪行でも全然間に合う


いや、ほんと、
ただビジネスホテルに泊まりたかっただけです

というか泊まったの最近できた東横インだったのだが
キャンペーンで一泊3950円
さらにGOTOでの割引もあり
一泊なんと2,500円ほどという格安な値段


泊まるだろ普通
(普通ってなんだ)





ということで前日は王寺町をブラブラしてすごす
普段歩かない街を徘徊するのは非日常感あって好き




■当日

高取町役場へ自走で移動


ホテル出発時、
タイヤを触ると違和感
前タイヤの空気圧がかなり低い


パンクか?と疑うがどうやらパンクではないようだが
前日空気を入れた時に上手く入ってなかったのか?

なにしろこのフニャフニャの空気圧ではちょっとマズイ

が、持ってるのは携帯ポンプのみ

レース前に携帯ポンプでチマチマ空気入れるのはもう嫌なんじゃ!

時間に余裕もないし
とりあえずこのまま受付会場までは走るか
会場には多分ポンプあるだろうし、そこで借りてあらためて空気補充しよう

この空気圧だと段差を踏むとリム打ちしてパンクする恐れあるので
慎重に移動して、なんとか会場である高取町役場に到着




とりあえず受付して
スタッフの方に空気入れお借りしたいんすがとお聞きすると
「今日は持ってきてない」とのこと

ガビーン

…うわ、マジ?
まぁ一応走れるし、砂利でスリップするリスクも減るから逆にアリか?
とポジティブに考える

そうこうしてると
京都のNさんに声を掛けていただく

実は今回同じカテゴリーで走れるのをメチャクチャ楽しみにしてたお方

もともと面識あった同じチームのEさんとのつながりで
去年のツールドゆうで初めてお話させていただき
さらに実は同郷であることが判明
(ストラバのアイコンが超ローカルネタで勝手に親近感を覚える)

そしてめちゃくちゃ速い

速いのはもちろん存じ上げていたのだが
普段自分がよく走ってる十三峠、六甲山でも先日クソ速いタイムを出される

特に十三峠では14分30秒台という大変ヤバイ速さ

もうストラバ上でそのタイム見た時は
「や、やべーーこの方!!」
と大興奮


直近でこの高取が控えていただけに
「やべー!高取出られるのかな!?やべー!出るならやべーぞ!!」
と思う(やべーしか言ってない)


なお、事前に参加者リスト見て
「やばい」と思ってた方は3名

そのうちのお一人はNさんのお知り合いの方だったが
残念ながら今回はDNS

ということは今回のトップ本命はNさんともう一人のお方の2名

このお二人に加わって、なんとか自分も勝負に絡むことができればというところ


その後スタート地点へ移動

例年であれば8月下旬という猛暑まっただ中で開催されるこの大会

今回はコロナの影響で9月下旬に延期

暑さが苦手な自分にとってはこれは大変好都合

まぁそれでもこの日は快晴で結構気温高かったが




さていよいよスタート時刻が近づく


今回はいつものレースと比べてスタート前、結構緊張していた

目標は表彰台なワケだが
Nさん含めて強豪揃いでその枠は相当狭い

さらに序盤が小さなアップダウンは含むもののほぼ平坦

平坦が苦手な自分にとってはやはり序盤が鬼門になるので
スタート直後上手く立ち回らないと一気に圏外へ、ということもありうる

そしておそらく18~19分の超短期決戦
ミスが発生してしまうともう取り戻す機会はないだろう



自分が初めて出たレースが吉野大峰
そして2番目に出たのがこの高取

だからなのか、
吉野と高取の表彰台は自分の中では結構ステータスだ
当時、リザルト上位だった人達の名前は本当に眩しく見え、
あまりのタイム差にもう別次元の人間のように感じた


今なら、自分も
もしかしたら上の方に行けるかもしれない

そう考えるとワクワクもするし緊張もする




■スタート

カテゴリーごとに一斉にスタート




が、クリートキャッチ失敗

もうアホみたいにペダルが空転しまくる

焦る

もう永遠にも思える長い時間キャッチできない

「10秒くらいロスしたか!」と思ったが
後で走行動画見直すとほんの2、3秒くらいだった
まぁそのくらい焦った


集団からハイペースで離される、という状況が何より怖かったが
ようやく走り出して前方を見ると
幸運なことに集団はまだ目の前に




助かった!
と思い急いで集団との距離を詰める

ペースもほどほどで進行しており自分としては有難い状態
集団前方に一人逃げてる人がいるみたいだが
どうやら放置する模様




自分がチェックしてた選手でもなかったので
慌てず自分も集団内で走る


Nさんともう一人の本命選手も視界に入った状態なので
自分的にはかなり安心できるシチュエーション




このまま本格的な登りが始まる三叉路まで
集団の中で無事にたどり着けそうだ




三叉路を左に曲がり登りがスタート

勝負はこれから本格化する


途中ストラバでフォローさせていただいてるTさんが良いペースで先頭を引っ張られる
そのまま行かれると表彰台の枠がまた狭くなる!と焦る

徐々に自分もペースを上げ始める

Nさんともう一人の本命の方は絶対捉えておかないと




しばらく進行すると
先頭は4名に絞られた


Nさん、本命の方、自分、そして兵庫の強豪Kさん
上位はもうこの4人での争いか


Kさんは兵庫、岡山あたりのレースで上位になられてたのでお名前は知っていた

というかNさんとスタート前にKさんの背中を見ながら
「あの人速い方ですよねー」とコソコソ話しをしていた


そのKさんが途中前に出られて結構なペースで進む
もちろん3人とも付いていくが
自分的にはかなり厳しいペース




3人から少し距離を開けながら何とか付いて行くという状況

登りに入ってまだ序盤
ゴールまで結構距離残してるのに
今こんな強度で進まれるのは結構ツライ




登りに入ったらどこかで仕掛けて…
とか当初は目論んでいたが、もはやそんな余裕はない
付いて行くだけで精いっぱい




その後、斜度がさらにキツクなる本格的な林道区間に入ると
自分も我慢しながら強めに踏んでいく

Kさんに何とか追いつき
本命の方とNさん、その後方に自分、という構図に





前のお二人とは数メートルの距離なのだが
その数メートルが遠すぎる

もうまったく詰めることができない


かなりの強度で進み、まったくペースが落ちない
というかこの時点で「2人に追いつく」と思える余裕がない

これ以上距離を離されないよう我慢し続けるだけでもう必死

追いついてそこからアタック
なんてことは体力的に到底不可能

が、
これ以上離されると本当にそこで終わってしまう

今はただ2人を必死に追い続けろ


終盤に近付くと
本命の方がさらに前に出た模様

そこからNさん
さらに自分が追うという状態


Nさんとの距離も先程より開いてしまったか


そして最終盤直前の下りに入る

Nさんの背中を追う



というかこの状況
実は2年前とまったく同じだ
あの頃はまだNさんと面識なかったけども



終盤にNさんの背中が見えるがそのまま下りに突入
下りの後の登り返しで絶対追いつく!と思うも
ペースの落ちないNさんに追いつけずそのままゴール

それが2年前



今はどうだ





そして下り区間へ

苦手な下りだがそれでもできるだけ踏む





下りが終わり登り返しに

Nさんの背中がある

この登り返しから斜度が相当キツイ

ここから自分の中では結構珍しく
ダンシングで踏む




ゴールは目前
残った力全部で踏む





なんとか先着してゴール

追い込みすぎてゴール後はしばらく動けず

ハンドルに突っ伏して息を荒げる



2位

なんとか高取で表彰台を確保




↓今回のレース動画






今回は上位の方々の速いペースに付いていくだけで精一杯で
自分からはまったく前に出ることができず
少し離れた位置からずっと前の選手を撮影し続けるという状態になっており
「撮影スタッフか、お前は」
と動画見ながら自分でツッコミ入れたくなりました。




■ゴール後

そうだね。登山だね。




高取名物、
高取城跡に靴を履き替えてプチ登山。


ホント何なんだよこの大会w




ゴール後は皆さんと色々お話タイム。

Nさんとお疲れさまでしたぁと交わし、
Eさんともゴール地点でお会いできた。

兵庫のKさんとも会話。
Kさんは4位。
結局、途中で絞られたあの4名で最終的に順位が決まったか。
お話聞くと
登りに入ってからやはり結構な強度で踏まれたようで
あのペースアップが上位4名に絞る振るい落としになったみたい
あれはキツかったわ

その後下山して会場の高取町役場に戻る


今年は色々感染対策をしていただいた上での開催であったためか
例年のカレーも無し




高取名物↑レース後の野菜カレー(2年前に参加した時の写真)

残念過ぎる!


会場戻っても何やら正式リザルトがなかなか発表されなかったが

まぁ今回はネットタイムではあるが
各カテゴリーごとの同時出走だったし
着順がそのまま順位になってるハズ

自分のカテゴリーBの順位は

1位本命の方
2位自分
3位Nさん
4位Kさん


その後、正式なリザルトが発表され
年代別は上の通りの順位で、
自分の総合順位は4位だったみたい
Nさんも総合5位で
ともに年代別表彰にプラスして総合順位での賞状もゲット

もらえるものは何でももらっておくぜ!


ということで
今回は無事、当初の目標通り表彰台に登ることができた


というか今回の目標、
「表彰台」はもちろんだが
実は
「Nさんと一緒に表彰台に登る」
というのが一番の目標だったりした


同じチームのEさんとNさん、
そして今回は不参加だったが京都の強豪Mさん

このお三方はレース会場でお話させてもらえる自分が面識ある数少ない方々
3名様ともストラバでフォローさせていただいている

そして皆様は柳谷をホームに日頃切磋琢磨されてるようで
なので自分はこのお三方を心の中で「柳谷三人衆」と勝手にお呼びしている


そして柳谷三人衆(勝手に呼び続けるな)のうち
Eさんとは2年前のツールドゆうで一緒に表彰台に
Mさんとは去年の大台ヶ原で一緒に表彰台に上がらせてもらっている


そう、そしてあとはNさんだけだったのだ


今回、無事にNさんとも表彰台をご一緒することができ、
「柳谷三人衆全員と表彰台」を見事に果たしたのだ

柳谷スリーカード達成である


Nさんにこのことを話すと
「なんてローカルなw」
と笑われていたが

いや、自分的にはこれは大変な偉業である

というか、この3名をご存知の方であれば
これがどんなに価値あることかきっとご理解いただけるハズだ


お三方ともみんなメチャクチャ速いから
それが本当すごいというか面白いというか
(ちなみに3人とも高取の表彰台経験者だ)


やはり日頃刺激を与えあうことができる仲間がいるというのは
お互いを高めあうことができるんだろうなぁと羨ましく思う






さて、その後は表彰式が行われ
副賞もいただく





切り干し大根と乾燥タマネギと味噌

うむ、高取っぽい


ただ、お味噌は自分はちょっと使い切れなさそうだったので
Nさんに押し付けた貰っていただいた



会場では皆さんとまた色々お話させていただいた
兵庫のKさんは高取で今年はレース終了とのこと
まぁ来年またどこかで一緒になるだろう
Eさんは来月のちくさに
Nさんは今年ラストの吉野大峰にそれぞれ出られるとのことなので
また競うことができそうで大変楽しみ

その後「ではまた」と別れを告げて
自走で帰宅


見せかけて(誰にだ
そのまま吉野に向かい、
今回の吉野大峰変更コースを走ってみる





変更コースを走ってみた感想↓


頭オカシイのかよFABUは


新ルート区間は
10分以内くらいの短い区間だったが

なんじゃいこのコースはwwwwwwww

終始笑いながら走った


いや、
「走った」というか
よじ登った


うん、愉快なコースですよ。


その後雨に降られて
来なけりゃよかった
と後悔しながら無事帰宅。



■まとめ

はい、ということで無事に終了しました高取城戦国ヒルクライム

目標だった表彰台を達成できてひと安心。


というか最近20分以内の短距離高強度の部分が
どうにも成長していないんじゃないか、という不安がずっとあった

十三峠のタイムも縮まる気配がないし

FTP領域の距離なら、まぁ多少成長してるのかなという気はしてるが
短い距離で上の人達と勝負できるのか…?
とかなり不透明な部分があっただけに、
今回良い結果だったのはホッとしている

あとは前に書いたように
高取の表彰台は自分の中で憧れのひとつだったので
これを達成できたのは心底嬉しいところ



今年はコロナの影響で大会が相次いで中止
まったくレースに出れないんじゃないかと思ったが
なんだかんだで、この高取から
箱根、ちくさ、吉野大峰と結構出れそうなので嬉しい


もともとはレースなんかに出ず一人でそこら辺走ってるだけだったし
こんな状況で無理矢理レース出なくても良いんじゃないか
とかそんな思いにもなったりはするのだが


今回、高取の会場を去るときに
EさんとNさんに別れを告げようと何か締めの言葉を口にしようとしたのだが
その時、自分とNさんが同時に

「「 楽しかったですね 」」

と、まったく同じセリフが同じタイミングで被さり、
うははwと何とも微笑ましく思ったのだが、


まぁなんでレースに出るかという理由は
そういう一言に集約されてしまうのだろうなと思う。


速くなりたいと思ってて
速くなるために努力してて
レースに出て勝負する

そしてレース後に同じような感想を抱ける


なんとも有難く、愉快なことだ。



さて、次戦は箱根ヒルクライムです。
初参戦の大会で、他にどんな方々が参加されるのかまったく未知な部分がありますが、
というかもう来週かよ。
年代別の表彰台を狙いたいところですが、どうでしょうか。まぁ頑張ります。



それではお疲れさまでした。

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コメント

  1. nobu より:

    大変ご無沙汰しておりますm(__)m

    まずは高取城HC入賞おめでとうございます♪
    やはりトレーニングは嘘をつきませんね❗️
    続くレースでも活躍を楽しみにしています^ ^

    私の方は2ヶ月ほど自転車から遠ざかりなまくらな身体になってますが、先ずは吉野大峯に向け再始動しましたのでまた宜しくお願いします^^;

    • yoshi より:

      nobuさま

      お久しぶりです!
      ありがとうございます!入賞に気をよくしてちょっとドカ食いしてしまいプチ増量してしまいましたが笑 気を引き締めて次のレースの準備をします!

      2ヶ月!でも大丈夫です!筋肉が今までのトレーニングを覚えてるハズです!
      まだ、1ヶ月も時間がありますからお互いなんとか調整していきましょう!
      ただ、今回のコースはちょっと過酷なことになってますので覚悟しておいてください笑

  2. 柳谷のN より:

    初コメント失礼します。

    先日はお疲れ様でした。
    なんかすごい取り上げて頂いて恐縮です(⌒-⌒; )
    当日はお互いいいレースができ、また色々お話できて、本当に充実した楽しい時間でした。
    動画にもいっぱい映してもらえたし笑
    ご存知かもしれませんが、私も動画撮ってました。yoshiさんの最初のクリートキャッチミスるとことw 最後ブチ抜かれるとこがバッチリ映ってますので、よかったら見てやってください。
    https://youtu.be/Q9Xh9i1OP04

    また吉野大峯でお会いしましょう!

    • yoshi より:

      Nさん

      まさかコチラでコメントいただけるとは笑
      先日はありがとうございました!本当に楽しかったです!

      動画はもちろん既に見させてもらってました。スタート時、盛大に踏み外しててなんとも無様な…。最後もいきなり出てきて通り魔みたいな奴ですね笑
      レース中は皆さんを後ろから撮影してるばかりでまったく追いつけず、そこが悔しいところです。M瀬さんも僕らの順位逆だと思われてたみたいですし笑

      ブログの内容は、うん…すみません…こんな感じになってしまいました笑

      吉野大峯での再会楽しみにしております!また宜しくお願い致します!