【閲覧注意】六甲山から救急車で搬送されました




※注意※ かなりグロテスクな写真が途中あります



世間はGWに突入

自分は5月2日は仕事なので
とりあえずは最初の3連休

ただ、天気が微妙で
3日間でまともに走れそうなのは4月30日くらいのよう

この機会を逃してはならぬと思い
この日は六甲山へと走りに行く


さて、先日納品されたHUNTのホイール
こちらもホイール交換してこの日が初乗り

また、チェーンも伸びてきたので
ついでにチェーンも新品に交換した

バイクの見た目もおニューでピカピカで嬉しい


自然とテンションも上がり
意気揚々と自宅から六甲山へと向かう


新しいホイールも良い感じ
平地は間違いなく以前のホイールより進む


が、問題発生

チェーンが滑りまくる


チェーンも新品に交換したので
交換直後はギアとチェーンが嚙み合わず起こりがちな現象ではあるが
それにしてもヤバイくらい滑る


特にトルク掛けなくても歯が飛びまくる


あらためてチェーンリングを見ると
アウター側の歯がビックリするくらい摩耗している
インナー側と見比べるともう明らかに削れまくってる


これは滑っても仕方ないわ…

というかもうこのチェーンリングも交換しなきゃな

インナー側は結構まだ状態が良かったので
とりあえずフロントギアはインナーにして走る

今日はアウターは一切使えないかと思う
まぁ六甲山登り始めたらどうせほぼインナーになるので
平地も我慢してインナーでやり過ごすかと走り続ける
とりあえず練習終わったらショップに行って交換してもらおう



さて、逆瀬川駅に着くとすぐに六甲山TT開始


序盤はいつもアウターで踏んでいるが
今日は使えないのでインナーで回して行く


序盤は緩斜面だがいつもよりバイクが良く進む
間違いなく新しいHUNTのホイールの効果だろう

リムハイトが今まで使っていたホイールより高いので
やはり平地・緩斜面では有利になるようだ


今日は調子自体も良いし、風向きも良い

もしかするとこれはPR更新いけるか…?

と思いながら走り続ける


ゴールの一件茶屋に到着

手元の計測でもおそらくタイム更新できてるくらい




一年ぶりくらいのPR更新なので気分も良い


この日はそのまま西側へと走り続ける

西側(鈴蘭台方面)へ下り
コンビニで一旦休憩してからまた登り返すか


と、途中の交差点で信号待ちしてると
「峠さん!」
と声を掛けられる

見ると、
大会でも何度かお会いしたfukuさんと
数年前の奈良六峠でご一緒したOGAさんがいらっしゃった

おー、これは奇遇!
というかお久しぶりです!
としばしお話させていただく

fukuさんOGAさん含めて強豪の方々が
六甲山で練習会などされているのを
ストラバのログで拝見させてもらったりしていたのだが

みなさんメチャクチャ速いのでびっくりだ
しかも逆瀬川のタイムもどんどん更新されて行く

やはり一緒に切磋琢磨できる仲間が居るというのは強いな
とログ見ながらいつも思っている



さて、当初は西側へ下ろうと思っていたのだが
話の中で「表六甲」が出てきたので
表六甲のルートをおふたりに聞く


六甲山はしょっちゅう走りに来てはいるし
各方面のルートもおおむね走ったことがあるのだが
実は表六甲ルートは一度も走ったことがなかった


なので、この機会に一度走ってみるかと思い
スタート位置などをお聞きしてみた

するとOGAさんが帰り道なので案内してくださるとのこと
有難い


その後fukuさんとはお別れし
OGAさんに表六甲のセグメントスタート位置まで連れていっていただく

着いたらまたOGAさんとお話などさせていただく
OGAさんは逆瀬川を38分台で走られる猛者だが
実はメインはMTB

そのタイムでクライマーじゃないとか詐欺だろwと思う

MTBやシクロクロスなど
自分が普段知らない世界のお話を聞けたので大変面白かった
めっちゃ面白そうに話されるので
「MTBかぁ~……」と良からなぬ誘惑に駆られる



その後OGAさんともお別れして
あらためて表六甲を登り始める
走りごたえあって道も綺麗なので良いコースだなと思った



一軒茶屋まで走り切る

普段ならそのまま下山して帰路に就くのだが
ホイールも新しくしたしちょっと写真でも撮っておこうかなと
一旦止まろうとする




で、ここで事故を起こしてしまう




フロントギアをアウターに変速

バイクの写真を撮るときはチェーンはアウターに掛けてるので
その癖でつい、そんなことをしてしまった

そして左に少し旋回しようと
バイクの上で上体を上げてペダルに体重が掛かった時に異変が発生


チェーンが滑って外側に落ちた

ガクっと一気にペダルの力が抜けたことで
重心が一気に左側に掛かって、そのまま倒れる


うわ!シマッた!
チェーンが落ちたか!


左側に倒れたので左手のひらを地面に着く


地面に倒れた状態で
どこかケガをしてないか確認しようとすると

左手を見て唖然とする



薬指がありえない方向に曲がっていた



くそ!!折れたか!!



左手の薬指が今まで見たことがない角度に曲がっている



その見た目のショッキングさに自分で衝撃を受けたが
それよりも頭に沸いてくるのは

レースどうなるんだ!
ということ

5月中旬には車坂峠がある
この手で参加は厳しいか!?

というか6月の富士ヒル
今までこのために練習を続けてきたのだ
出れるのか?

いや、仮に当日出れる状態になったとしても
練習はできるのか!?

富士ヒルに出るだけじゃ意味ないんだよ!
俺はプラチナが欲しいんだよ!
そのためには練習続けなきゃダメなんだよ!

残り1ヶ月
練習サボッてる時間なんて少しもねーよ!



どーする
どーする
どうなる
どうなるんだこれ!



と、地面に倒れたまま
曲がった自分の指を見ながら呆然とする



すると近くに居た登山者の方が
自分の指に気が付き
「救急車呼びましょうか!」
と声を掛けてくださる


そこで初めて
「いまの状況」をどうするかについて考えないといけないことに気が付く


この曲がった指の状態で
自転車乗って下山は無理だろう


どうやって家に帰るか
自転車はどうするのか
どうやって病院まで行くのか


そうした「いま考えないといけないこと」が確かにある


救急車か…

確かに
・下山して
・病院に行く
ということを遂行するには
「救急車に乗る」という選択になるのか


登山客の方にはお礼を言って「自分で連絡します」と言う


が、左手が使えないので
自力で携帯電話取り出して救急車を呼ぶのは難しいか…


一軒茶屋に行くとお店の方に「救急車呼んでいただけませんか」とお願いする

お店の方に
店の前にある公衆電話で電話を掛けていただく

途中からは右手で受話器を持って自分で話す


今の状態を伝える
一軒茶屋の前まで救急車が来ていただけることになった

今から20分くらい時間がかかるとのこと



受話器を置くと
救急車が到着するまでしばらく待つ


さて、救急車が来れば自分の身は病院まで運んでもらえるだろうが
問題は自転車の方だ


どうすればイイんだこれ…

と途方に暮れる



自転車は六甲山の山頂に置いていくのか…?

お願いして一軒茶屋に預かってもらうか?
で、後日回収しに来るか?

回収するにしても車で来ないといけないが
この手で車を運転できるもんなのか…?



ひたすら頭の中で
どうする…どうする…
ということをグルグル考え続ける


しばらくすると、遠くに救急車のサイレンの音が聞こえ始めた


普段は救急車のサイレンの音とか「自分とは関係ない音」だが
今はそのサイレンが自分を迎えに来るために近づいているので
なんだか変な感覚になって妙な笑いが出る


あらためて、自分の手の状態を見る


指の曲がり方が「異常」過ぎて
見た目がグロテスクで自分の指でも直視ができない


痛みはそれほど感じない

倒れた直後も痛みはそれほどなかったが
それはドーパミンやら何かの作用で一時的に痛みを感じてないだけだと思ったが
時間が少し経った今でも激痛がするということはない
(もちろん痛いのは痛いのだが)


曲がった指を見た時は
折れた!
と思ったが、果たしてこれは一体どういう状態なんだ?


あらためて曲がった指を見ると
曲がっている箇所が
「第二関節」の部分からなので
もしかすると単なる「脱臼」という可能性も…?
と思い始める



当初は骨折だと思ったが
脱臼であれば、
状態としては大したことがなくすぐに回復するかもしれない



救急車が到着した


救急隊員の方が車から降りられてきたが
一番まっさきに自分が聞いたのは

「自転車も載せていただけませんか…?」

ということだった



手の状況ももちろん気がかりだが
自転車をこの六甲山の頂上に放置すると
後日回収しに来ないといけないので何より今後の状況が厄介になる


救急隊員の方も「うーん、自転車かぁ…」という感じだったが
車内で揺れて自転車に傷が付いても保証できないよ?と言いつつも
自転車も救急車に載せていただけることを許していただけた

本当に助かった。ありがとうございます



その後、病院まで搬送していただく

救急車の車内はカーテンで貼られているので
車外は見えないが
ルート的には表六甲を下ってるのだろうか

さっき自転車で登った道を
救急車に乗って下ってるという状況がなんとなく可笑しい


摩耶駅近くの病院に到着


救急隊員の方々に
「ご迷惑お掛けしました。本当にありがとうございました」
とお礼を言って
その後は救急搬送口から病院のスタッフの方に案内される



レントゲンを撮ってもらい
診察室に通される


お医者さんからその自分の指のレントゲンを見せてもらったが
あまりの曲がりっぷりに思わず
ぶははははwwwwwwwwww
と場違いにも爆笑してしまう




いやwちょw
いくら何でも曲がり方が急すぎるだろwwwwwww
何度だよコレww
分度器で測りたいわwwwwwwwwwww



とアホみたいに笑っていると
先生から「脱臼ですね」と言われて
安心する


おー良かった、折れてたワケじゃなかったか

脱臼だけならすぐに回復するだろうし
練習も支障ないか
と心底胸を撫でおろす



ホッとしたところでまたレントゲンを見る

ぶははははwwwwww

やっぱり曲がり方が面白い


「こんなに曲がるもんなんですねぇw」
と先生に言うと

「そうだねぇ。ま、引っ張ればすぐに戻るから」
と言われるが

いや…
「引っ張る」て怖いな…
と思う

この曲がった指を引っ張るって想像するとすごい怖いのだが…


少し恐怖を覚えて
「引っ張るって…」
と言いかけたところで
先生がムンズと自分の曲がった指を握る



!!??



「え…!ちょ……っ!」

と慌てて口を挟もうとするが
一切の躊躇なく行動する先生



グッッ!!



「がぁーーーっっ!!!」



こちらに言葉を挟まさせる隙すら与えず
ノータイムで容赦なく指を引っ張られた


「ね、まっすぐに戻ったでしょ」
と事も無げに言う先生


いや!戻ったけどもやね…!!



指を見ると
先ほど曲がっていたことが嘘だったみたいに
確かにまっすぐないつもの状態に戻っている

かなり腫れてはいるが
見た目は普段の指に戻ったことで、心底ホッとする



ガチガチにギプスで固定されるのかなと思ったら
なんかよく分からん板みたいなものを
適当に切って指に当てられて包帯で巻かれただけだった



「近くの整形病院でも行ってまた診てもらって」
と言われる

「レントゲン写真はスマホで撮ってそれ見せたらいいから」


いやなんか適当な感じだなww


その後、病院を後にする



当初は自転車は近くの駐輪場にでも預けて
後日回収しに来ようと思っていたが

指がまっすぐの状態に戻ってしまうと
気持ちもかなり冷静になり
「ゆっくりなら自走で帰れそうだ」
と思い始める


実際少しゆっくりと走ってみるが
左手も大きな痛みはないし
薬指と小指が固定されているのでその2本は使えないが
ブレーキは残り3本の指でなんとかできる

ここから自宅までは30kmほどなので
まぁ何とか帰れそうかと思い
実際にゆっくりとペダル回して自走で帰路に就いた




という感じで
今回は「救急車で搬送される」という状況になり
また指がありえない角度に曲がったりして
ある意味大変愉快な経験をした

ただ、救急車要請したり
一軒茶屋の方や登山客にご迷惑をお掛けしてしてしまったので
そこは本当に申し訳なく思うところであり、反省をしております



指の状態としては
単なる「脱臼」だったので
今後の練習なども一切支障はないかと思います


あと、今回の事態が発生した原因は
やはり
「機材を交換したから」
という、なんともありがちなことです


何か機材を交換すると
前日まで走っていた時と何かしら違う部分が出てくることがあります
そうした「ちょっとした違い」が要因となり
事故やトラブルに繋がる、というのはやはりよくあることかと思います


そうしたことは自分でもよく分かっていたことですし
当日もかなり気を使っていたつもりですが
それでもこうした事態となってしまいました



あと、今回の自分の場合は
チェーンリングがあまりに摩耗しすぎていた
というのが最たる要因かと思いますので
パーツ類の交換は余裕を持って早めにしないといけない
という当たり前すぎることをあらためて再認識しました



事故・ケガなどを起こしてしまうと
本当に「取り返しが付かない状況」にもなりえます


自転車という趣味を続けるにあたって
この部分は油断せず本当に気を付けないとならないと思いました



ストラバで
皆様から身を案じるお声を掛けていただきましたが
本当にありがとうございました。
また、ご心配をお掛けする事態となり本当に申し訳ございませんでした。

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コメント

  1. Fumitaka Ichinohe より:

    怪我する前に新しいホイールが届いてよかった、と思ったらまさかの!
    止まる直前って気が抜けてて意外と危ないですよね。

    • yoshi より:

      Fumitaka Ichinohe 様

      そうねんですよねぇ。
      停止する時、減速して進路変更する時って重心が不安定になるので結構危険なんですよねぇ。
      走行中の落車はほとんど経験ないですが、そうした時の立ちごけってのは自分も結構多いです。
      走り続けるのが最も安全なので、今後はなるべく止まらないようにしようと思います笑