熊野古道ヒルクライム2018【参戦記】

ということで参加してきました「第13回熊野古道ヒルクライム」

まずは一言。

下りはもうイヤじゃ。

では簡単に振り返り。

■前日

輪行で勝浦に前泊です。
特急くろしおで移動するのですが、自宅がある大阪からではなく、自転車で和歌山まで移動→和歌山からくろしおで紀伊勝浦に
という謎の節約作戦。

そんなこんなで二時前に勝浦に到着。
受付は三時からなのでそれまで時間つぶしに漁港周辺をブラブラ。
夕飯を食べる店の目星を付けておくという目的もありました。

「勝浦漁港にぎわい市場」

漁港の真横にあるここは複数の店舗が施設内に軒を連ね、各店舗で好きなものを買って飲食スペースで頂くというスタイル。
勝浦らしいマグロを初めとする魚介だけではなくバラエティ豊かなメニューが並んでいます。
しかもクソ安い。
よし、晩飯はここにするか、と思ったらラストオーダーはなんと三時半。

健全すぎるじゃあないか!

受付行って戻ってからでは遅すぎる。
悩んだ末、二時過ぎというよく分からん時間に食事をすることに。


ポテサラ(100円)
地元の柿のなます(100円)
海賊焼き(300円)
マグロのあら汁(500円)
缶ビール
という複数の店舗のメニューから選んだ最強の布陣。

レース前だしアルコールは控えとこうかと思ったが飲まざるをえない。
あら汁がヤバい。
マグロがこれでもかと入っている。美味い。
これで五百円は安すぎる。
食べ終えると、デザートにイモ餅三個も平らげる。

満足。
そして受付へ。

ゼッケン等もらう。
今年の参加賞はオリジナルのドリンクボトル。消耗品だし助かるわ。

ところで、今回のゼッケンは119。
ヒャクジュウキュウ番である。

これ、絶対速い番号や!

そしてゼッケンプレートを自転車に装着。

速い。(確信)

宿でチェックインして荷物整理すると、再び外へ。

楽しみにしていた温泉タイム。

ホテル浦島へ。

ここスゴく面白いのです。

ホテルへは漁港の桟橋から船が出てて、海を渡って向かうのである。

まさに竜宮城へ向かう浦島太郎の気分。

そしてその連絡船がこれである。

亀。

ホント最高。変な笑いでるわ。

で、海を渡ってホテルに着くとまた建物がスゴい。

もうアホほど広い。

(施設のジオラマ)

受付すると館内マップが貰えるのだが、さながら迷路。

というか施設内に複数の温泉、飲食店、娯楽ブース、カラオケ、スナック、よく分からん店などが点在し、さながらこのホテル自体がひとつの温泉街のようなのである。

文章だけではよく分からないと思うので、実際に行ってみてください。ホント面白いので。

で、風呂もまたすごい。

露天風呂は大平洋の雄大な景色がすぐ目の前という迫力のロケーション。

圧倒されます。

結局お風呂は2つ入りました。

温泉を満喫すると、その後宿に戻り、明日は早いし八時過ぎには就寝。

■当日

3時半に起床。
朝飯食べて、まだ時間もあるので外に散歩に。
漁港に行くと、ちょうどマグロが水揚げされてるところでした。

もうマグロだらけ。
これぞマグロの街 勝浦という景色。

しばらくマグロを眺めてました。
そういやレース後のおもてなしでマグロの刺身が振る舞われます。楽しみだ。

その後宿に戻り準備をして会場に。

■会場入り

去年は寒くて死にそうだったのですが、今年は比較的暖かい感じ。

天気も昨夜小雨が降ったようだが、当日は大丈夫そう。

荷物預けてしばらくすると開会式。

ほどなくスタート地点へ移動。

リアルスタートの地点まではパレード走行。
公道を我が物顔で走れますからね。贅沢です。

で、このスタート地点までの移動がそこそこの距離があります。
これだけでもアップ代わりになってイイです。

スタート地点に到着。
スタートまでの僅かな時間にこのトイレの行列。

整列すると慌ただしくすぐスタートに。
自分は出走第一組でした。

■スタート

さて、今回の作戦ですが、まぁ例のごとく序盤が緩斜面ですので、ここは集団に乗っかりたいところです。

無理をしてはもとも子もないですが、序盤の差は最後まで響くでしょうから、あくまで自分のペースをもとに集団の後ろに付いておきたい。

で、スタート。

できる限りはトップ集団に付いて行きたいなと思いつつ走ります。

まぁなんとか付いて行けるくらいのペース。

去年は序盤すぐに遅れてしまったので、いくらか成長はしているようです。

このまま序盤はトップ集団に、と前の方見ると自分のいる集団とトップ集団の間に差が。

っていつの間にか中切れしとるやないか!この集団。

気が付けばトップ集団は遙か彼方に。

ずっと付いて行けるとはもちろん思っていませんでしたが、もう千切れてしまうとは。

が、今からトップ集団にブリッジ掛けるような力はありませんので諦めます。
その後ペースを上げつつ進行。

途中、横目に那智の滝を眺めて、商店が並ぶ参道に。
そろそろ本格的な林道へと突入していきます。

短めの下りをこなして再び登り。

一定ペースでしっかりと踏んでいき、緩斜面もサボらず、コーナーはできるだけイン側を攻める、と集中力保ちながら走り続けます。

並走していた人達とは結構距離を開けることができ、ヨシヨシこの調子でと思うがここで長めの下りに突入。

道幅が狭く、しかも前日少し雨が降ったようで、路面が結構ウェットな状態。

…怖い。

慎重に下っていると、

「右から抜きまーす!」

この下り区間で先ほど引き離した人たちに追い抜かれるというトホホな展開。

さらに結構離される。

は、はよ下り終わってくれ!

那智高原公園駐車場に到着。

やっと下りが終わる。

さっき追い抜かれた人たちの背中はまだ見える。

急いで追いかけるとほどなく追いつく。

登りで追い抜き、下りで追い抜かれ、登りで再び追いつくという、
ヒルクライムレースなのになんて間抜けな状況だろうか。

さらに追い抜いて、とも思ったが、ちょっと悩む。

というのがまたこの後ガッツリ下るのである。

ここで追い抜いてもどうせ下りで追いつかれる。

で、あればこのままこの人たちに付いて行き、一緒に下りに突入、ライン取りなど参考に一緒に下れば、下りでのタイム差は極力抑えられるのではないか……

しばらく悩んだが、結局途中で前に出る。

ここで引き離してマージン作っておけば、下りを上手くこなせば追いつかれないかも…と思ったがそんなことなかった。

下りになると、まぁ追い抜かれる追い抜かれる。

かなり屈辱的な気分。

しかもこの下りが長い。

5分くらい延々下り続ける。

追い抜いた人たちの背中が遠くなる。

ていうかまったく見えなくなる。

下りながら山深い山中でひとり「ザケンナーー!」と叫びました。

地蔵茶屋に到着。

やっと下りが終わり、レースも終盤に。

さっき抜いたヤツら全部抜き返す!と半ばヤケになりながら脚をぶん回して行きます。

実際に何人か追い抜き、そしてお待ちかねの「激坂&悪路」区間に突入します。

恐ろしい斜度と、荒れ放題なコンクリ路が目の前に立ちふさがります。

横を走られてる方が「……マジか」と非常に良いリアクションをされていました。

マジです。

去年は自分もこの区間を初めて目にしたときは絶望しました。というか逆にギャグっぽくてなんか笑いました。

まぁ何しろ最終盤です。

全力で踏んで行きます。

が、ここでのダンシングは結構危険。

あまりの斜度のためにタイヤがスリップする危険性があります。

なので無理矢理シッティングで踏みつけながら進んで行きます。

というか斜度もそうですが、本当に路面の状況がエグいです。
荒れ放題の穴ぼこだらけです。
レースのコースとしてこれどうなん!?と大会主催者の頭を疑いたくなります。

ここでも何人か抜き、残り500mの表示。

一人の背中が前に見えたので全力で追いかける。

ラスト全力で踏み続けるが、結局追いつけないままゴール。

タイムは1時間6分26秒。

前回の記事で目標タイム1時間6分台としていましたので、見事目標達成です。

前回タイムが1時間11分ほどでしたので、自分自身かなり成長したと言っていいでしょう。

■ゴール後

今回は出走第一組でしたので、ゴール地点もまだ10名も人が居ない状況。

なんだか清々しい光景です。

参加者全員がゴールするまで下山できませんのでそれまでマッタリ。

続々と皆さんゴールされます。

去年は結構寒かった記憶でしたが、今年は割と暖かいです。

ゴール横ではキナンの選手や他の参加者が、ゴール地点を盛り上げてくれてます。

その後下山。

先程登った激坂&悪路を今度は逆に下るのですが、メチャクチャ怖かったです。

その後、休憩を挟みつつ、無事に会場へと戻ります。

で、お待ちかね。レース後のおもてなし。

めはり寿司
マグロのつみれ汁
マグロの練り物の天ぷら
魚介の干物
マグロの刺身

むっちゃ豪華。
流石マグロの街勝浦。なんとも贅沢なおもてなし。

完食。

いやー、美味かった。

あ。

ていうかリザルト忘れてた。

タイムは目標達成できましたが、順位はどんなもんでしょう。

年代別:10位/46人
総合:18位/183人

まぁ、こんなもんでしょう。
当初の予想通り年代別だと上位20%にも入れていません。

でも去年は
年代別:14位
総合:41位
でしたからね。
かなりのジャンプアップですので満足です。

というか去年もそうでしたが30代の層が厚すぎます。

30代クラスだと10位でしたが、今回のタイムを各年代の順位に当てはめると
20代未満:2位
20代:4位
40代:3位
50代:2位
になります。いかに30代に強豪選手が多いかが分かります。

まぁ自身の成長を確認できましたし結果としては満足です。

■帰り

大阪までは輪行で帰るのですが、せっかくなので周参見までは自転車で移動することに。

勝浦から海岸線沿いをひたすら走るコースですが、これ最高。

常に雄大な太平洋を拝みながら走ることになり、その景観は本当に目を見張るものがあります。

終始、
「おー」
「いやー」
「ほう」
とその素晴らしい景色に唸りながら走りました。

勝浦から周参見までは距離70km弱。割と起伏があり獲得標高は500mちょい。
そのアップダウンも割と楽しく、かなり贅沢なサイクリングコースだと思います。

JR周参見駅に着くと輪行で白浜へ。白浜で特急くろしおに乗り換えます。

くろしおに乗ってしまえばこっちのもん。

あー、レース後のビール死ぬほど美味い。

その後無事帰宅。

■まとめ

はい、ということで無事に終了しました「熊野古道ヒルクライム」

むっちゃ楽しめました。

豪華なゲスト。
ハイレベルな参加者。
走りごたえのあるコース。
グルメなおもてなし。

勝浦の観光は楽しいし。
温泉も気持ちが良い。

帰りの海岸線沿いサイクリングも景色最高。

ほんと贅沢なヒルクライム大会でした。

やはり、自分の中での関西「推しレース」はこの「熊野古道ヒルクライム」です。

さて、次戦は
いよいよシーズン最終戦「ツール・ド・ゆう」です。
地元開催レースです。
最後の最後ですので、目標は年代別の表彰台です。
無理だとは思っていません。ラストですので狙って行きます。

それではお疲れさまでした。

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