ヒルクライム大台ヶ原2018【参戦記】

はい、ということで参加してきましたヒルクライム大台ケ原。

え?

前回の記事DNSするって書いてったって?

知りませんね。

いや、天候悪くても走れるんなら出場しますって。もったいないじゃないですか。

ということで簡単に振り返り。

■前日(会場入り)

前泊です。
レンタカー借りて車で行こうかとも思いましたが、まさかの大阪からの自走です。

吉野からひたすら169号線を進みます。

トンネル地獄でおもしろかったです。

会場で受け付け。

道中、天気がかなり怪しかったのですが、なんか晴れてきました。

山の天気なのでちょっとゆだんできない感じですが。

大会の広報の人に声かけられて、動画で使うので今回の目標言ってくださいと頼まれました。

なんか気恥ずかしいですが、せっかくなので撮ってもらいました。

「1時間20分切るぞー」

あまり根拠のない目標をいっておきました。
いや、切りの良い数字だったので。

その後スタート地点をいちおう見に行き、

温泉に入ります。

温泉は参加者でごった返し。

みなさん良い身体してますね。

その後は宿に移動。

宿は当初少し離れたところに取っておいたのですが、天候理由にDNSする人がいて宿キャンセル出るだろうなと思い、あらためて近場の宿に電話かけてみるとビンゴ。

キャンセルで空き部屋出来たので、近場の宿をゲットできました。

9時前には就寝。
翌日は3時に起床し、5時に会場へ出発しました。

天気はすでにどんよりと微妙な感じ。
イツフリダシテもおかしくない感じです。

■スタート前

いよいよ雨が降ってきました。

土砂降りというわけではないですが、降ったり止んだりを繰り返してます、

まあ、もう天気については諦めましょう。

アップ代わりに林道入口まで走ってみます。

というか今回コースの試走はしたことないですし、動画などでの予習もあまりしていません。

ただ、最初は平坦でかなり巡航速度が速くなるというのはなんとなく知ってました。
で、実際に走ってみてナルホドという感じ。

ペース合う人のうしろに付いて走るかぁ、と漠然と考えてました。

その後スタート地点に並んで待機。

雨は小雨ですが、まぁどうなることやら。

さぁいよいよスタートになりました。

自分は第3グループでの出走でしたが、そんなに待たされることなくサクサクと順番が回ってきました。

■スタート~激坂開始前

さぁスタートです。

ところで今回の出走グループですが、年代別ではありません。
色んな年代が混ざったグループになっています。(エントリー順のグループになってるそうです)

なのでグループ内で今どの位置かといのはそこまでこだわっても意味がありません。

それに今回は自分自身がそんなに気負ってないというか、順位タイムについてそこまで明確に目標を立てていません。(上のインタビューでは一応答えてますが)

もちろん、できるたげ速いタイムでとは考えていますが、
来年の大台ヶ原への布石、1時間超のヒルクライムのトレーニング、
そして何より大台ヶ原を「楽しむ」ということを目的としています。

スタート後、速いペースで飛ばして行く人達もいますが、
自分はあくまでまったりペース。

集団の真ん中あたりに収まります。

ペースはゆっくり目。
さらに道幅も狭いため、追い越しは難しい状況。

が、これは逆に良かったかと思っています。

いつも序盤気負ってしまって実力以上にペース上げてしまう感じになってしまっていましたので、
無理矢理にでもペースが抑えられて、かつ集団内で走れて体力温存もできるという、
平坦区間はもうこのままで良いかなと思いつつ走ります。

途中、集団がバラけてきて、程良いペースの人が2名、前を走っていましたので、後ろに付かせてもらいました。
無理して追い越すこともできますが、平坦はもうこの方々にずっと付いていく作戦にします。

コースのライン取りの参考にもなりますし、空力で体力温存もでき、かなり恩恵をいただけました。

斜度が少し付いてきたところで、先行二名のペースが落ちてきましたので、そのまま前へ出ることに。
「アリガトウゴザイマス!」と心の中で声を掛けつつ、抜いて行きます。

そして本大会の鬼門「激坂区間」に突入します。

■激坂区間(~辻堂分岐)

8kmほど相当な斜度が続く本コースのハイライト。

序盤こそ斜度が緩めなものの、最初のヘアピンを越えたあたりから一気に斜度が厳しくなってきます。

というかこの区間は本当にキツかった。

試走もしたことないですし、サイコンで距離の把握もまったくしていませんでしたので、
この激坂がいつまで続くのかまったく分からない状況。

「は、はやく終わってくれ……」
と息も絶え絶えで登って行きます。

というかレース中にも関わらず、途中ちょっと脚を付いて休憩したくなりました。

ココではペースが合う人が周りにいなかったので、あくまで自分のペースで登り続けます。

途中でサドルが落ちていて「何でだよ!」とひとり心の中でツッコミました。

というか、本当何度も言いますが、この区間はマジでキツかったです。

この区間をいかに体力温存しつつ軽めに登って行くかが、この大会のキモになるのだと思います。

そしてやっと「激坂区間終了」の看板。
辻堂分岐に到着しました。
「や、やっと休めるのか…」とレース中とは思えない気持ちになりました。

■辻堂分岐~ゴール

さて、最終区間なのですが、ここからが本当によく分からなかったです

コース全体像をあまり把握しておらず、ここから何分くらいでゴールなのかも分かっていなかったので、ペースをどこから上げたら良いのやら。
というか先の激坂区間ですでにボロボロだったので、そんなテンションでもなかったです。

ここからは自分が苦手な下りあり、緩斜面ありと、先の激坂区間とコースが一変します。

そしてココで結構抜かれました。

「あ、さっき見た背中だ…」と先ほど激坂区間で抜いた方々に何人も抜き返されました。

かなり情けない気持ちになりながらも下り・緩斜面をこなして行きます。
どこかでまた追いつきたいところですが、どこでペースを上げたら良いものか分かりません。

残りのkm表示が見えたらそこからペース上げようかと思っていましたが、
沿道のスタッフの方に

「もう少しだよー!」

と声掛けられ、

「え、そうなん…!?」

と慌てますが、本当にそのままゴールに到達してしまいました

レース終盤は毎度かなり追い込むのですが、今回はまったく追い込めませんでした。
レース直後とは思えないくらい心拍は落ち着いてる感じ。

うーーん、もっとちゃんとコース勉強しておくんだったなぁ、勿体なかったなぁと反省。

タイムをサイコンで確認すると

1時間21分40秒

何となくの目標の1時間20分は切れませんでしたが、まぁこんなものかと。

もっと長距離ヒルクライムのトレーニングしないとなぁと今後の課題を考えつつ、レースを終了しました。

■ゴール後

雨が強くなってきており、もうメチャクチャです。

下山用の荷物もあめざらしです。

雨で濡れた身体を拭いて着替えても、これ下山中に雨に濡れるんだから着替えても意味ナインじゃね?と。

とりあえずはゴール後に振舞われるそうめんをいただきます。

ていうか、温かい汁のにゅうめんでした。

雨で冷えた身体に染みました。美味しかったです。

雨が少し落ち着いてきて、下山することに。

ていうか下山の途中で晴れてきました。

(もう数時間早く晴れてくれれば!)

下山中、MTBの方でずっとダンシングされてる猛者の方がいらっしゃいましたが、よく見たらサドルがありませんでした。

あ、そう言えばコース途中にサドルが落ちてたな……

レース中はずっとダンシングで、しかも下山中は腰を下ろすこともできなくて…
なんという悲劇でしょうか……

が、ここで奇跡が。

辻堂分岐のところで、待機していたスタッフさんがサドルの無いMTBに気づき、声を掛けます。

「ありますよ!サドル!」
(「バラ色の珍生」のトーンで)

スタッフの方が拾われてたようで、サドルと持ち主さんの感動の再会です。

周りの方も拍手されていました。
(なんだこれ)

感動の再会を見届けると、
その後、自分は辻堂分岐を本来の下山ルートではなく、40号線を進ませてもらいます。

というのが、大阪までやはり自走で帰るつもりだったので、このまま40号線から169号線に合流する方が帰り道のショートカットになるためです。

スタッフさんにそう声を掛けると「そっちで何かあると助けられないから気を付けてね!」と気を使っていただきました。

お礼を言って40号線へと進み、そのまま帰路につきました。

■まとめ・総括

はい、ということで無事に終了しましたヒルクライム大台が原。

今回の感想を一言でいうと

「ワケが分からないよ」

という感じ。

コースの事前予習もしてなく、
激坂や下り・平坦に翻弄されつつ、
参加大会では過去最長コースで距離感がつかめないまま何となくゴールしてしまい、
おまけに雨で視界不良、
前のバイクが跳ね上げる水と泥のしぶきでグッチャグチャ。

かなり混沌とした大会でした。

が、楽しかったです。
過酷さや混沌さも含めて大変楽しめました。

「過酷」と言えば、
下山中に回収車とすれ違いましたが、かなりの数の参加者が乗られていました。
悪天候の影響も大きいでしょうが、本大会のコースがいかに過酷かを物語っています。
自分の中でも、今まで参加したヒルクライムレースの中で一番キツかったです。

タイムについては、
欲を言えばもう少し縮めたかったところですが、まぁ実力相応のタイムだったかと。

さて、リザルトは今回会場に寄らずそのまま帰路につきましたので、公式の順位を確認していませんでした。

で、あらためて大会HPで公開されたリザルトを確認すると

年代別(36~45歳)で

11位/111人

年代別カテゴリーで見事、上位10%達成です(くそギリギリですが)。
なんか終盤かなり抜かされたのでもっと順位低いかと思っていましたが、大健闘ですねコレ

前回の乗鞍に続いて連続上位10%です。
めちゃくちゃ嬉しいです。やったぜ。

でもまぁ課題も見つかりました。
先の富士ヒル、乗鞍でも実感しましたが、やはり1時間超のレース対策は普段の練習からしておかないといけないなと実感しました。
あとは下りと平坦が課題。
ヒルクライムレースなのに登りで抜いた人に下りと平坦で抜き返されるのはツライものがあります。
ここらあたりは11月の熊野古道ヒルクライムも1時間超でしかも長い下りがあるコースですので、そこに向けてしっかり練習していこうと思います。

ということで、次の参加レースは「第一回板鍋山ヒルクライム」です。
広島県は東広島市で行われるコース的にはかなり小規模のヒルクライムレースです。
距離・斜度からすると十三峠に少し似ているような感じなので、もしかすると相性イイかもしれません。
(前回記事とまったく同じ文章)

それではお疲れさまでした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. プレスポ乗り より:

    レース中にサドルを落とした者です。ご迷惑を掛けました。落車に至らなくて幸いでした。落としたサドルは大会関係者の方に届いていることを期待してサドルなしで下山しましたが、運良く拾って頂けたのでラッキーでした。
    吉野大峯、神河ヒルクライムに参加した際には試走された時の記事が参考になりました。

    これからもブログの方を楽しみに読ませて頂きます。

    • yoshi より:

      プレスポ乗りさん
      初めまして。コメントありがとうございます!大台ヶ原お疲れ様でした。
      ご本人様からコメント頂けるとは…恐縮です。
      サドル無しの状態でレース中さぞかし大変だったかと思います。また落車等の事故が原因ではなかったようでして安心しました。
      落ちてたのはスピードが出る区間でもなく、ハッキリ視認できる状態でしたので、自分も含めて他の参加者も走行に関して特に問題がある要素ではございませんでしたのでご安心ください。

      自分もブログを楽しく拝見させて頂いています!またどこかのレースでご一緒させて頂ける機会があれば宜しくお願い致します。