50分切り?
出来るわけないでしょうが。
こちとら去年参加時のタイム53分ですよ?
たった一年間で3分もタイム短縮とか絶対無理ですから。
ただ、今年全体の目標は「参加するヒルクライムレースで上位10%以内」というものを掲げています。
この吉野大峰ヒルクライムで上位10%以内に入るにはどれくらいのタイムで走れば良いのか、前回大会(2017年開催)のリザルトを参照してみましょう。
自分が参加するのはおそらくこの「ロードB」のグループ。
前回このグループの人数は95名だったので、上位10%というと9位以内ということになります。
……うん、どうやら上位10%以内に入るには50分切りが必須なようです。
やりましょう。50分切り。(切り替えが早い)
え?無理?
誰が無理って言った?
はい、ということで、今回の「第二回吉野大峰ヒルクライム」の目標は
「上位10%以内」および「50分切り」です。
無理かどうかは終わった後に分かることです。
まずは練習と対策。
ということで実際のコースを試走しに行って参りました。
ちなみにタイトルに「完全攻略ガイド」なんて書いちゃってますが、
あくまで自分が50分切るための個人的な資料です。
他の方が見ても参考にならないと思います。
■コースプロフィール・概要
距離:16.8km
獲得標高:932m
平坦あり、下りあり、劇坂あり。景色も登って行くにしたがって色々な表情を見せてくれるバラエティに富んだコースです。
距離的にも16.8kmあり、そこそこの長丁場になります。
個人的にこの吉野大峰ヒルクライムのコースは大きく3つの区間に分けて考えています。
①スタート~商店街
緩斜面、平坦、下りが含まれるステージ。
スタート直後でスピードを出す他の参加者も多いため、上手く集団に乗れるかがポイント。
タイムを稼ぐつもりならおそらくこの区間が大きなカギになる。
②商店街~金峯神社
少し緩む箇所もあるが、道幅も狭くほぼ一定の斜度、同じような景色が延々と続く我慢の区間。
ひたすら自分のペースを守りながら走りたい。
③金峯神社~ゴール
長めの劇坂、狭く急な下りをやり過ごすと、そこそこの斜度がかなりの距離続く最終局面。
気合と根性で走り切ってください。
以下それぞれの区間を詳細に見ていきます。
①第一区間(スタート~商店街)
比較的緩斜面であり、平坦路、長めの下りもある。
スタート直後で飛ばす選手も大勢居り、なおかつスピードを出しやすい区間であるため、タイムを稼ぐつもりならこの区間で結構頑張っておく必要がある。
乗れる集団には必ず乗り、効率良くスピードを上げていく。
スタート位置
左赤丸の看板を目印に、右側のガードレールが途切れて数mあたりがスタート地点(赤線付近)。
スタート直後は比較的緩斜面のため周りの集団に合わせてスタートダッシュをかけるべき。
序盤は「左カーブ」後に斜度がキツくなる。ここでは無理せず我慢。
赤丸の看板を過ぎた後、緩斜面、下りが長めに続く。
看板が見えた段階で、スピードに乗るためギアを上げる準備をしておく。
短く狭いトンネルを抜けると商店街に入る。
トンネル直後に左に曲がると距離は少しだが斜度が一気に上がるので、ギアをスムーズに落として備える。
商店街沿道の方々から声援をいただけるので笑顔で応えて続く第二区間に向けてのエネルギーに変える。
■第二区間(商店街~金峰神社)
商店街を左に抜けると、狭い林道が延々続く。斜度はほぼ一定で、同じような風景がしばらく続く。
出力を大きく上げ下げできる区間でもないため、ペースを整えて一定出力で淡々と登っていくようにする。
斜度が比較的緩くなる箇所がいくつかあるが、そこではサボらずスピードを上げてきっちりタイムを稼いでいく。
なお、道幅が狭いため、基本は左側に寄って走行。追い抜くときは大きな声で「右から抜きます!」と声をかけるべし。
まっすぐ。
まっすぐ(右側の道)。
視界が開けると金峯神社の左側に出てくる。
50分切りを目指すなら金峰神社通過タイムはおそらく30分切りは必須。
ちなみに今回試走時はこの時点で「30分10秒」。
金峰神社入口をパスするといよいよ最終第三区間に突入。
■第三区間(金峰神社~ゴール)
激坂あり、下りあり、そして後半は急斜度が延々続いて最後まで参加者を苦しめ続ける最終第三区間。
ここまできたらあとは気合と根性。翌日の筋肉痛のことなど一切考えず全力て踏み続けましょう。
金峰神社入口からしばらくは緩やかな区間が続くので、しっかりスピードを上げましょう。
ただし、この後、激坂が待ち受けているので、心と体力の準備はしておくように。
ここの右コーナーを曲がると、斜度10数%以上の激坂がかなり長めに続く。(500mくらいか?)
本大会コースの鬼門。
ここをいかに楽に軽く越えていくかが最終局面でタレずにゴールするための大きなポイント。
道幅が狭く、他の参加者のペースも一気に落ちるため渋滞気味になる区間。
キープレフトは守りつつ追い抜く際は「右行きます!」としっかり声を掛け合いましょう。
激坂が終わると若干の下りに。
ピーク到達時直前からダンシングで出力とギアを上げて下りのスピードアップに備える。
斜度が戻り少し上ると少し長めの下り。(ここのカーブを右に曲がった後)
ここを左に曲がると少し下り。下りが終わるといよいよ最終局面。
が、ここからが異様に長い。
そこそこの斜度の登りがゴールまで長々と続く。
ここに行き着くまでに上手く体力マネジメントできていないと一気にタレる。
なお、路面上は砂や大きめの石がゴロゴロ転がっているので、試走の際は要注意。
レース本番の時は妖精さん(運営スタッフの方々)が道を綺麗にしてくれているので安心して走ることができる。
(運営の方々に対しては本当に感謝しましょう)
ゴールまではもうこれ以上注意するポイントがない。というか、もうホント気合と根性だと思います。
眼下には絶景が広がります。
帰り道にゆっくり楽しみましょう。
この左手にある梯子が見えたらゴールまで残り200mほど。
この刺さったら痛そうな木が見えたらいよいよゴール間近。
刺さったら痛そうな木を左に曲がり、右手のガードレールが途切れる数m手前(赤線付近)がゴール。
(あくまで前回大会時のゴールなので今回位置が変わってる可能性はあります)
コース説明は以上。
さて、大会本番では50分切りを目指すわけですが、
今回の試走のタイムはというと、
54分30秒
全然ダメじゃねーかwwwww
50分切りとか絶対無理だろwwwwww
と、
このタイムを見て皆さん思われたことでしょう。
自分はまったく逆のことを思いました。
「50分切りマジでイケるかも」
根拠としては、
金峰神社通過タイムが30分10秒だったこと。
事前にここは30分切りが必須だと思っていましたが、あともうちょっと届くところです。
レース本番上手く集団に乗ってタイムを稼げれば全然30分切れると思います。
去年大会参加時は金峰神社通過タイムは32分30秒でした。
そして全体タイムは53分。
つまり金峰神社~ゴールの区間を20分30秒で走れてるわけです。
今回もし同じペースで同区間を走ることができていれば、
全体タイムは50分40秒です。
ほら、50分切りまでもう少しです。
今回は金峰神社~ゴールの区間でかなりタレました。
ただこの要因は「前半飛ばしすぎたから」というものではなく、単純に今回の試走のために自宅から60kmほど結構ハイペースで走ってきたため体力を消耗してたから、だと思います。(スタート地点到達時点ですでにTSS130くらい稼いでいました)
要するに、
レース当日フレッシュな身体で、
序盤上手くタイムを稼ぎ、
終盤タレないように体力マネジメントできれば、
50分切りは決して不可能じゃない。ということです。
いや、今の実力から言って可能性はかなり低いと思います。
でも決してゼロじゃないです。
じゃあ目指しましょう。
いやぁ、難しい目標に向かって足搔いたりするのって、何歳になっても異様に楽しいですよね。
さぁ、レース本番まで残り1ヶ月、50分切り目指して精一杯足搔いてみましょう。
■余談
コース終盤は落石などでかなり荒れてると上で書きましたが、
帰る際、きっちりパンクしました。
(小石がタイヤに刺さっていました)
誰も居ない山中で携帯ポンプでひたすらシュコシュコ空気入れる作業、
本当好き。
この作業してると「人生とは何か」を考えさせてくれます。
皆さんはちゃんとCO2ボンベも忘れずに携帯してください。