富士ヒル2023【参戦記】




ということで参加してきました富士ヒル2023

直前のハルヒルの不甲斐ない成績や
富士ヒル試走での惨憺たる結果で
かなりネガティブ精神状態の中での参加でした

かんばしくない成績の時のいつもの傾向として
まぁざっくりな振り返りをしていきます



■前日

みなさんご存じのとおり
金曜日の大雨により交通網・交通機関が大混乱

自分はいつものように新幹線で輪行する予定だったのですが
移動日土曜の午前中が完全に運休

予約していた新幹線にも当然乗れず

ただ、昼から再開予定とのことだったので
昼からの便で予約を取り直す

多少現地入りが遅れはするが
まぁそれでも参加できるだけ良いというもの


で、実際に12時過ぎの新大阪発の新幹線の乗るのだが
運休から再開したばかりで色々と混乱があるようで
始発の便ですらかなり発車が遅れている

自分が乗る新幹線も結局30分以上遅れて出発


(瀕死)

やれやれ…
と思ってると、その後もちょいちょい止まったり遅れたりで
結局、目的地の新富士駅には2時間以上遅れて到着

この時点で18時くらい

富士ヒルの受付は
交通機関の遅れに伴って20時まで延長してくれているようだが
それでも
新富士からレンタカー借りてこれから富士吉田まで移動しないとならない

渋滞に巻き込まれなくてもギリギリの時間

急いでレンタカー借りて
現地へと向かう

が、富士宮あたりで豪雨

日頃あまり運転しておらず不慣れなのに
その上、雨で視界がまったく利かない

雨が落ち着いてきたと思ったら濃霧でやはり前方がほとんど見えない

もうまったく生きた心地がしない

急がないといけないのに
それでもおっかなびっくりで安全優先で運転

鳴沢村に入ったあたりで途端に雨が止む

その後
なんとか19時40分頃に
富士山パーキングに到着

スタッフの方に
「会場へのシャトルバスまだ出てますか!?」と慌てて聞くと
どうやらまだバスも出てて受付もしてくれてるよう

ほっと胸を撫でおろす


バスに乗って会場に到着



夜中やんけ!
と当たり前の感想を覚える



受付を19時55分に済ます

あとは下山用荷物を預けないといけない


「えぇっと場所どこでしたっけ!?」と聞くと
「駐車場です。でもあと5分ですよ」と言われ

受付の体育館から
大駐車場までダッシュ

袋に防寒具入れて
所定の場所に投げ込む


いや…
疲れた…



あと
今回Twitterで「受付間に合わなそう…」とボヤいていたら
NAKAGAWAのOMSBさんや六甲朝練のIWMTさんが
代理受付しましょうかと声を掛けてくださった。
お気遣いいただきありがとうございました。


で、
富士ヒルの時って
早けりゃ20時くらいに寝てたりするのだが
もうすでに20時過ぎ
この日は就寝がかなり遅れそうだ


というか腹が減った……

新幹線の中では長時間閉じ込められてたし
富士市に着いてからも
コンビニによる余裕もなく急いで運転してきたから当然飲まず食わず

富士山パーキングを出て
宿に向かう途中でコンビニ寄って
夕飯と翌日の朝飯を買い込む



9時過ぎに宿にチェックイン
すぐに夕飯を掻き込む



ゼッケン付けたり
シャワー浴びて22時過ぎ

5時には出発するつもりだから3時前には起きたい
もう寝なきゃと思って横になるが
あまりにバタバタして神経高ぶってるのかなかなか寝付けない

23時過ぎに眠りにつく

で、翌日2時過ぎに目が覚める

いまさら寝れないので
諦めて起きる

朝飯食べて
自転車の準備等して
5時前に出発



外に出ると晴れている
富士山の全貌も拝むことができる


過去4度富士ヒルに出たが
大会当日がこんなに晴れたことは無い

風も強くないみたいだし
コンディションとしては過去最高だろう


会場までの移動中
アップ代わりに強めに回すのだが
調子が良いかどうかはあまりよく分からない
むしろ脚が少し重い気がする

心拍もそこまで上がらない

うーむ
と思うが、まぁなるようにしかならないので
そのまま会場入り

整列時刻までにはまだ結構あるので
会場内をブラブラ



昨日受付に来たときはがっつりナイターだったので
晴天の中ブースを回るのはなんだか嬉しい
(もちろんまだ営業してはいないが)

その後は整列場所である駐車場に戻ってまたブラブラ


知ってる人誰か居るかなー
と歩いてると六甲朝練のOGAさんが居た

最近OGAさんのヒルクライム能力がハンパないので
今年はもしかすると年代(40代前半)優勝持ってく可能性あるなぁ
とは思っていた

あとは40代はNGWさんが大本命ではあるが
先日のハルヒルでは絶好調という感じではなかったようだし
どこまで調子を戻されているのか、というのもある
あとNGWさんは本番で機材トラブルに見舞われることが多いみたいだし
うーーむ、40代クラスどうなることやら…
と蚊帳の外から楽しみにしていた

そのNGWさんもすぐに発見
お馴染みのカッコいい黄色い花道ジャージなので見つけやすくて良いw

AFRさんやMORさんKNYNさんNKMR(B)さん達の
岡山勢とも会う

AFRさんは長年の目標であるゴールド狙い
最近は調子よろしいみたいだし、今年は獲れるハズだが…

MORさんは先日のハルヒル以来の再会
お互いイマイチな結果だったので、今日は一緒に巻き返したいところ

KNYNさんは初富士ヒル&初主催者選抜
この方はもうホント化け物じみた早さで成長されてて
先日のちくさでも総合優勝
目標はプラチナということであるが
可能性は十二分にあるのでは…と思っていた

NKMR(B)さんは初めてお話させてもらったが
他の大会のリザルトでも何度も拝見していた猛者
というか岡山勢は「NKMRさん」が多いのか
そういえばAFRさん達がチームNKMRみたいな名前で組まれて高梁吹屋で優勝されていたか

あとは整列時にまいぺーすのHORさんに声を掛けていただいた
(Twitterでもフォローさせていただいてたので存じ上げていた)

「峠さんですよね?」
と声を掛けていただいたのが

「はい、峠です」
と自分で答えるのが、なんか妙に気恥ずかしくて

「え、あー…、はい、とうげ……うん、とうげ…です」
メチャクチャ歯切れの悪い返事になった

HORさんとは前回の選抜で
同じパックくらいでのゴールだったかなと記憶している
(あと、Twitterで自分が書いたクソどうでも良いまどマギネタを拾ってもらえたのが嬉しかったw)




その後本格的に整列開始

前回同様
スタート後に動きやすい
前方の右側に位置する


スタート時刻が迫り
もちろん緊張はしているが
なにかフワフワした気持ちにもなっている


全力は尽くしたい
ただ、どうだろ……どうなんだろうな
という感じで少し精神的なテンションがまとまってない感じもする



■スタート

スタート後しばらくはパレード区間

ここでなるべく前の方をキープしておいて
リアルスタートからのペースアップに備えておきたい

ただ、今回のパレート区間は
これまでと違ってカラーコーンで
走行区間が道路片側一車線に区切られている

これは駐車場から会場へ向かう参加者と
レース始まってる選手たちが対向する形になり危険であったため
それを防ぐ手段だったのだろう

なので例年と比べて
コースは半分ほどの狭さ

この狭さでは前後の移動はかなり厳しい

スタート時に前方に居た自分も
必然そのまま最前列付近で進行することになる


間もなく
レース計測開始地点を通過

サイコンのラップボタンを押して気を引き締める


すると何人かが飛び出す
ぱっと見で誰かは分からなかったが
逃げのアタックか

と思ってたらKNYNさんも飛び出して行った
マジかよw やる気だなKNYNさんw
と背中を見送る


他の選手たちはどうするのだろう?
と気にしていたら
すぐ近くに某プラチナ請負人の方がいらっしゃって(自分はこの方のファンである)
他の方と会話されてて
「前に何人か行きましたけど、どうします?」
との別の方の声に
「『仙人』が入ってないから見逃していいよ」
と答えられてて
自分も横でそれを聞きながら
「りょーかいですw」
と心の中で思う


その後は逃げの数名の後ろの
先頭メイン集団の中で進行

先頭集団に収まっているので
このままここで生き残ればあるいは…
などと甘い期待を抱きながら走っていたのだが

一合目にたどり着くまでに
すでに脚が重くなってきていた

そこまで速いペースでは無いような気がしていたのだが
それでも選抜の先頭集団だったので
やはり自分にはかなりキツいペースだったのかもしれない


その後、先頭集団からあえなくドロップ


この時点で脚の疲労が厳しい

サイコンをちらりとみると
心拍自体はそこまで上がっていない

心拍を上げるまでに既に脚の方が先に限界を迎えつつある


その後、第二集団の中で走るが
ここからもほどなく落ちる


落ちていく中で第三集団に吸収され
せめてここで回復せねば…としがみつく

この集団の中では山の神がいらっしゃった
憧れの
というか自分にとっては神話の中の選手だし
そんな存在とご一緒させていただいてることに
感慨深い思いにもなる


ただ、そんな感慨深さに浸るほどの余裕もなく
さらにこの集団からも遅れる


一時単独走になり
しばらくすると後ろから追いついてきた一人の選手が
「前出ます!」
としばらく引いてくれた

少し後ろで休ませてもらい
その後また前を交代する


先程の第三集団とは既に結構距離が出来ている

ただ、その方は
「なんとか集団に追いつきたいです!」
とおっしゃってた

自分としても追いつきたいところではあるが
距離差を見るとなかなか難しいのが現状であり

「この距離差はかなり厳しいですよ…」
と答えるしかなかった

少し会話すると
その方にはこの選抜クラスでの目的・役割があったようで
それが達成できなかったことに悔しさを滲ませていた

やはり皆、
この富士ヒルにはそれぞれの思いを抱いて挑んでるのだな
そう思いながら走り続ける



その後、
40分くらいで体力がいよいよ限界を迎えそうになる

もう体力も集中力もギリギリの状態

脚も痙攣しつつあり
いつつってもおかしくない状況となった

途中から
せめてゴールドは…
と思いながら走っていたが
現状、ゴールドすら
というか完走すら厳しい気がしてきた

しばらく上ハンで上体上げて休めることにする


いちおう各地点のタイムを確認しているが
ゴールド(65分)がかなり微妙なライン
ただ、どんどんタレて来ているので
可能性がどんどん小さくなっていってる


大沢駐車場の横でさらに何人かのパックに抜かれる

この時、声を掛けられ
誰だろうと思ったのだが
先頭2名のうちお一人は
その時は気が付かなかったが
4月の伊吹山で実はゴール手前でぶち抜かれたYNさんだったようだ

余談だが
伊吹山ゴール後にMさんNさんとも一緒にお話しさせてもらってて
柳谷まわりのセグメントでランクインしてるけど
正体が分からない人が1人居て
実はそれがYNさんだとその時判明して
「柳谷の最後のピースが揃いました!」とMさんが喜ばれていたw



で、
「ブログ読んでます!」と言いながら抜かれたもう一人は
ジャージの背中見ると漫画盛りのご飯マーク

「あ、KOYMさんかw」
とTwitterでよく見かけた「RiceOnジャージ」に少しなごむ

そのパックにしがみ付きたかったが距離を離される

もういよいよ厳しい


さらに数人に後ろに追いつかれる

ただ、YNさんKOYMさん達のパックはまだなんとか射程圏内


背中の何人かも引き連れるつもりで
力振り絞って踏んで、なんとかYNさんKOYMさんパックに追いつく

奥庭過ぎの平坦もあるので
ここで何とか集団には付いて行きたかった

スプリット区間手前から
パックの中で走り続けることができ
いくらか楽が出来ている状態

スプリット区間を過ぎて
奥庭手前の登坂箇所

ここも集団にしがみつきながらクリア


いよいよ残すは平坦部となったが
すでに60分を過ぎている

これはもうゴールドも厳しいか…


それでも食いしばって踏んでいく

ただ、最後のトンネル前の登りで
すでに64分過ぎ


ゴールドも駄目だったか…
とゴール前にして集中力がいよいよ切れる


ゴールラインを通過してタイムを見ると
66分20秒ほど


プラチナを目指していたハズだが
ゴールドですらなく
まさかのシルバー


もう、どうしたらイイか分かんねーよ……



■ゴール後

失意のまま下山用荷物を回収に


MORさんも自分と同じくらいのタイム
ハルヒルから揃ってよろしくない

KNYNさんは聞くと61分くらい

KNYNさんなら正直もう少し行けるかと思ったが
最初の飛び出しに付いていくという果敢さは素晴らしいと思う
ナイスファイトだ


その後第三ウェーブがゴールしてくる

見るとOGAさんが先頭付近でやってきた

どうでした?と聞くと良い表情
タイムは61分代とのこと
マジかよ…
本当に年代別持っていったか
これでクライマーじゃないとかもう詐欺だってば…


その後少し遅れてNGWさんの姿が

どうやら平坦前で脚を攣ってしまわれたようだが
タイムを聞くと62分くらい

いや、脚攣って62分てオカシイやん……

今年はどこかでNGWさんに一勝くらいしたかったが
駄目だ、勝てるビジョンがまったく見えん…


あとは知ってる方が続々とゴール

他の方の結果もおおいに気になっていたので
お声を掛けてお互いの結果を報告などし合う

広島のTKSMさんが
昨日、移動でバタバタであった状況を心配してくだっさてた
最近、自分の大会での調子が良くないと
Twitterで励ましのお言葉を掛けてくださることもあり
大変お優しい


ちくさなどでちょいちょいご一緒させていただいてる
モー堀ヒルクライム部のNKYMさんとお話させていただいたのだが
なんと50代クラスで63分というタイムで驚愕した
(もちろん年代別優勝)


その後は
富士山メロンパンを食べて(NGWさんにおごってもらった!)
早めに下山


下山後、会場に戻る

時間も結構早いし当初は少しうどん食べたりゆっくりしようかと思っていたが
今回の結果に正直精神やられているところもあり
すぐに帰路につく




■まとめ


ということで終了しました富士ヒル2023


結果としては
66分14秒でシルバーリング



当日の朝にTwitterで



のようなことを書いていたのですが

今回は
「絶望のシルバー」
ということになりました



当日、大会終わった後は
もう本当にしんどかったです

多分、ここ10年くらいで一番落ち込んでいたかと思います


帰宅してからも
ずっとモヤモヤとしているというか
なんで俺はこんな遅いんだ
速くなったつもりでいたけど何だよこれ
というか、そもそも俺に大した実績なんかあったか?
なんか調子にのってただけじゃん
マジでこっからどうしたら良いか分からんわ
と無力感と虚無感しかなかったです


あと、
主催者選抜がもう駄目になってしまった
というのもかなり痛かったです


ここ最近はなんだかんだで
ゴールドは維持していたので
選抜クラスにもなんとか出れていたのですが

今回のタイムだともう無理です


特に今年は
一般クラスでかなりの人数(100人以上?)ゴールド達成者がいたみたいで
そこから考えても
来年、選抜を希望しても、まぁまず無理です


こんな実力ではありますが
それでもプラチナを目標に続けていきたかったのですが
自分がプラチナを目指すには選抜での参加が大前提だったので
選抜から落ちてしまうのは致命的です


今回のどうしようもないタイムにも落ち込みましたが
選抜への道が断たれてしまったことにも心底落ち込みました


今まで積み重ねてきたものが
いや、もうこうなったら積み重ねてきたのかどうかもあやしいところですが
まぁ何しろこれまでやってきたことが崩れ去ってしまったような気分です



最近は大会に出るたびにかなり凹んでいます


というのは
自分の
「ここまでは行けるだろう」
という期待と
「実際の結果」
との間にかなりのギャップがあるからです



何年か前までくらいは
逆に
「ここくらいまでかな」という期待に対して
大会の結果が良い方向で大きく上回り
そのことが本当に嬉しかったりしたのですが

最近はそんなことはまったく起こりません



期待と失望を繰り返す
と前に書きましたが
本当にその繰り返しです


なので

俺なんてどうせ遅いんだよ







と思ってるかと言えば


思ってません




いや、

俺は速いです





だって、考えてみろって


十三峠を14分13秒で走って
逆瀬川を36分26秒で走ってるんだぜ?


速くねーワケねーだろ!


てか
速いどころじゃねーわ!

バケモンだよ!上のタイムは!


上の峠を知ってる人なら分かってもらえるはずです


もう
まっっっちがいなく速いんだってば!


いや、確かに相性とか得手不得手はある


十三峠も逆瀬川も激坂系で
自分は逆に緩斜面は苦手、というのはもちろんある


あるよ、もちろん


だけれども
そんな相性とかさっぴいても
俺は速いんだってば!!



緩斜面で遅い
レースで結果が出ない


今はそんな状況です



だが、

ちょっと待ってろ




すぐにこの状況を修正する

なんとかするから





来年、富士ヒルで選抜クラスに出れないのは痛いです
もちろん痛い


ただ、もうプラチナ諦めるかと言えば

諦めるワケはないんだわ



何年かけても

選抜クラスに戻って

プラチナ獲るんだわ





はい、
ということで
いつも通りにクソウザいノリになってきましたが


まぁこのブログ読んでるのなんて
一部の頭のオカシイ人だけだと思いますし、別にいいでしょう

あ、「頭オカシイ」は誉め言葉です
(↑そう言ってれば許されると思っている)



まぁ何しろ
今回の結果に腐らずに、
今後もいつも通りにやっていきます


次戦は栂池ヒルクライムです
初参加の大会で、走りごたえもありそうで大変楽しみです


それではお疲れさまでした。

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