ストラバのFitness値のギャップ




トレーニングの管理において
TSSやCTLの値を参考にされてる方も多いかと思います

実はいまだにこれらの数値の定義というものを
明確に理解しているワケではないのですが
パワーメーターで計測する出力値をもとに計算されているようです


自分は特にTSSやCTLってあまり気にしてません
普段通りの練習をしてればそうした数値に関係なく成長するものだと思っています



ストラバにおいても「Fitness & Freshness」において
長期的なトレーニング負荷や疲労度などを確認できるようになってます

ストラバではまた独自の用語を使ってますが
「フィットネス」が従来のCTLにあたるのだと思います



ストラバではそのトレーニング負荷を
・パワー値
・心拍値
の2つの側面から表示することができます



パワー値はパワーメーターで計測される出力値なので「絶対値」ですが
心拍は自身の「最大心拍数」を基準に参照されてるようなので
あくまで「主観的なつらさ」であり、
用語としても「相対的」エフォートという言葉が用いられています


自分は最近かなり心拍値を気にしてトレーニングしてますので
この相対的エフォートもちょくちょく確認したりするのですが
確かに「心肺的なしんどさ」とこの相対エフォートは結構相関ある気がします

「心肺を追い込んだ練習ができた」時は
この相対的エフォートの値も高く表示されてるように思えます




で、あらためてストラバで
・パワー値
・心拍値
の両方のフィットネス値を見比べてみるとかなりギャップが出てました





赤がパワー値(出力値基準のフィットネス値)
黒が相対的エフォート(心拍基準のフィットネス値)になります


過去6ヶ月間のチャートになるのですが

①最初の2ヶ月はほぼ一致してますが
②次の10月から12月まではパワー値が上回り
③1月以降は相対的エフォートが上回っています


この3つの時期は実はそれぞれ練習方法が違ってまして

①の時は実走とローラー練の割合が半々くらい
②の時はほぼ実走
③の時はほぼローラー練

という感じです



実走だとパワー値(CTL)が上がり
ローラーだと相対的エフォートが上がる
という構図になっています



自分なりに解釈してみると

実走の場合
ほぼ峠での練習になり、踏む強度もかなり高くなります
また走る距離や時間もそれなりに多くなります
(峠までの移動などもあるので)

つまり自分の場合
実走はTSSをかなり稼ぎやすい
という練習方法になります

一日の実走でのTSSは
150~200とかそれくらいになります



一方でローラーの場合
現在は
「ひたすら1時間回す」
という練習内容にしてます

時間は本当に1時間だけです
自分にはそれ以上の時間ローラー回すのは体力的に無理ですし
逆に自分の目的からすると
それ以上回してもトレーニング効果はそんなに上乗せされないと思ってます


練習が1時間のみですので
1時間の平均最大出力であるFTPをもとに計算されるTSSは
理論上100を超えることは絶対にありません



という感じで
実走はTSSが高くなり
ローラーはTSSが低くなる
というのが自分の傾向ですので

CTL(パワー値・TSSをもとにしたフィットネス)が
上述の①②③の期間で上下してるのもさもありなんという感じです




では、
相対的エフォート(心拍値をもとにしたフィットネス値)はどうかというと

この値は「高い心拍を長時間維持する」と高くなります


ローラーでの練習の場合
ひたすらノンストップで回し続けることになりますので
心拍値も基本的には下がることが無く
高い心拍数を常にキープした状態となります



自分の場合
1時間のローラー練習で
いわゆる「閾値」の心拍数帯(最大心拍の85%~)の滞在時間は
全体の70~80%(40~50分)くらいになります


自分の今の環境では
外での実走でこのように高い心拍を長時間維持する練習は不可能です

信号で止まれば心拍は一気に下がってしまいますし
1時間近く走れる山というのも周りにありません

実走では一時的に心拍を上げることができても
長時間高い心拍数を維持するということは困難です


なので、
ローラーの練習が中心となっている期間は
高い心拍を長時間維持する練習ができて
その心拍をもとに計算される「相対的エフォート」も結果として高い水準となります




自分が現在目標としてるのは
「1時間前後のヒルクライム能力」の向上であり
これは要するに「1時間の有酸素運動」でして
さらに言えば
この競技のパフォーマンスは
「1時間どれだけ高い心拍を維持したか」によって決定されます

1時間の心拍数の積算量が最大値になれば
消費される酸素(作られるエネルギー)も最大になり
理屈から言えば、外的に出力される平均パワー値も最大になっているはずです



なので、
現在自分がローラーで行っている
「高い心拍数を長時間維持する」行為は
そうした本来の目的からすると
とても理にかなった練習方法だとは思っています




…思ってはいるのですが、
ただ、ローラーだとどうしても絶対的な強度(出力)を上げにくく、
軽めのギアで回しがちになり、筋力は鍛えられてないのではないかと思います

実際、峠での実走とくらべて脚の筋肉の疲労がかなり軽いです
というか軽すぎるのです


いまやってるローラーの練習は
まぁ間違いなく心肺機能(有酸素運動能力)の強化にはなっているとは思うのですが
言うてヒルクライムはペダル踏む筋力が必要になるのは間違いないので
ローラーばかりだと筋力が落ちていくのではなかろうかと不安になっています



1月以降は寒い日が多く
極端に寒いと自分の場合、外ではまったく強度を上げることができないので
練習効果の安定を取って、仕方なく室内のローラーをしている状態です



2月後半くらいになれば
気温も多少上がって、峠での実走もまた増やせるようになると思うのですが
その時に
「ローラーばかりだったせいでパフォーマンス落ちた!」
てことになったら嫌だなと思ってます



お外走りたい

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