箱根ヒルクライム2020【参戦記】




箱根ヒルクライム2020に参加してきました。
大会中止が相次ぐ中で、
今年自分が参加する1000m級の大会は本大会のみ。
貴重な大会です。

振り返ります。



■前日

小田原に前泊します。

大阪から小田原まで新幹線で輪行するのですが、
今回はGotoキャンペーンを有効利用しようと思い
新幹線+ホテルの旅行パックを旅行会社で手配

交通費・宿泊費が35%引き
さらに地域共通クーポンが15%分(今回は5000円)もらえる

ありがてぇ



で新大阪→小田原まで新幹線で移動するのだが
結構気になっていたのが
「特大荷物スペース」での自転車の扱い方



先般より一定サイズ以上の荷物がある場合は
指定席最後部の「特大荷物スペース付き座席」を予約しないといけない

自転車はこの「特大荷物」にはあたらないのだが
置き場所を確実に確保するためには、
やはりこの特大荷物スペース付きの車両最後部の座席を利用する必要がある

で、
問題なのは自分の隣の席に他の乗客が座るパターン

最後部座席は特大荷物スペース付き座席なので
この席に座るということは必然的に「その乗客も大きな荷物がある」ということになる

今までは、たとえ横の席に別の乗客がいてもたまたま大きな荷物は持っておらず、
自分が後ろのスペースを占有できる、という状況だったが
今後は横に誰か座る=荷物スペースを占有できない=自転車邪魔!
ということになる


で、今回乗車してから車内の乗務員さんに相談しに行った
まず小田原までの区間、自分の横の席に予約は入っているか、を尋ねる
するとどうやら予約は入ってないとのこと

つまり自分は誰に気兼ねすることなく後ろのスペースに自転車を置くことができるというわけだ
ひと安心

で、もし横に乗客が来て、
その乗客も荷物スペースを使う必要がある時はどうなるのか、もついでに聞いてみた

そうした場合は、
通路挟んだ反対側のスペース、こっちが空いてたらそちらに荷物を移動させる
そこも空いてない場合も別の場所にスペースを確保してくれるとのこと

要するに乗客同士で荷物がかちあった場合は
「乗務員さんが何とかしてくれる」らしい





そんなこんなで小田原に到着

一旦ホテルに荷物を預けて
再び出かける


今回とても楽しみにしていたのが箱根観光

箱根と言えば人気の観光地であるし
オタクな自分にとっても結構「聖地」な場所

アニメや漫画などでも箱根が舞台となるものが結構ある

弱虫ペダルの作中でインターハイのコースにもなってるし

自分的には「のりりん」と「エヴァ」の印象が強いが


ということで
大会の受付に行くまでにガッツリ箱根を回って来ようと思い
「箱根フリーパス」を購入



これ一枚あれば、
登山電車
ケーブルカー
ロープウェイ
観光船
登山バス
などなど2日間乗り放題になる

値段は4600円で
今回の地域共通クーポン使えばちょうどういい!
と思っていたがクーポンの発行開始時間は
宿泊日の15時以降とのことで、今回購入時はクーポンを利用できなかった
なんで15時以降なんだ。朝イチから利用できた方が便利良いだろうに


今回箱根を回るルートは
いわゆる「箱根ゴールデンコース」

小田原から箱根湯本へ行き
そこから登山電車、ケーブルカーを乗り継いで早雲山へ
ロープウェイで大涌谷→芦ノ湖
海賊船で箱根町港
ラストは登山バスで小田原駅まで帰ってくる


大会の受付が17時半までなので
色々寄り道、散策する余裕はないが




出発前に小田原駅にあるおそば屋さんで腹ごしらえ

道中、観光地ならではの「食の誘惑」がアチコチあるだろうから
それらをシャットダウンするためにもココで腹を満たしておく



まずは登山線で箱根湯本まで
最終的に海抜ほぼゼロから標高900mまで一気に上る




箱根湯本
あ、この街並み見たことあるw
とすでに感動




登山電車
スイッチバックを繰り返し急勾配な坂道を上って行く
車窓からの風景、身体に感じる勾配、スイッチバックなどの珍しい運行形態
乗ってるだけでとても楽しい


ケーブルカーで早雲山、そこからロープウェイに乗る



ロープウェイで大涌谷へ



ちょっとワケ分からん景色が眼下に広がってて大興奮



なんかSF感ある光景だ



芦ノ湖へ
エヴァとのコラボがあちこちに

ここが第三新東京市かぁと
あのエレベーターでジオフロントに下れるのかなと妄想




海賊船に乗って芦ノ湖を縦断

ラストは箱根登山バスに乗って小田原駅まで戻る

元箱根→国道1号線を通っていくのだが
あ、見た見たwという景色が連続して楽しい


のりりんでノリ達が居たのはココかぁとか
トドローが「そっち行くと別の峠行くぞ」と言ったのはこの道だなとか
弱ペダで巻島先輩と東堂が対決した所だ!とか

そしてバス内で流れる車内案内が「ミサトさん」だった
「温泉は命の洗濯よ♪」
とか言い出して吹き出した


小田原駅に戻ると
いや~楽しかったと大満足
てか時間足りないわ、数日間掛けてゆっくり回りたいわ


あ、ていうか大会の受付行かなきゃと
今度はJRで根府川駅へ、駅からは受付会場のホテルへの送迎バスで移動
無事受付



その後ホテルへ戻り明日へ備える



■当日

本大会は会場オープンが9時から
整列も10時とかなり時間に余裕がある

朝も比較的まったり準備

逆に時間持て余すので7時前にはホテルを出発
アップ代わりに小田原周辺を適当に走る



漁港とか街並み眺めたりとか知らない土地を走るのはそれだけで楽しい


で、走りながら感じるのは身体の調子の良さ

まぁ間違いなく今年一番の調子だろう
体重も今期最軽量


これまでの大会では事前に他の参加者を結構入念にチェックしていたが
実は今回はほとんどチェックしていない


というのが今回は
「レースにはならない」
と事前に思っていたので


本大会のコース、
事前に動画で見ると
最初から相当な勾配でスタートし
その後も7~9%くらいでひたすら進む
緩斜面は基本的に無し、と考えて良い


集団走行のメリットはほぼ無いと判断


今までは緩斜面があったりで集団走行が必至な箇所があったりもしたのだが
今回はそういう部分を考える必要はない

ただただ、自分の強度で走り続けるだけ、ということになり
「レース展開の考慮」
「他の選手との駆け引き」
そうした要素もほぼゼロだろう



だから今回は
「レースではない」し
他の参加者を気にする必要もまったくない

自分の全力で走りきって
順位は後から付いてくるもの
という考えだった


実際、これまで練習はそれなりにしてきて
体重もまったく問題ない軽さ

今さらジタバタする余地はないし
策もないし不安要素もない


今回は「ただ」走るだけだ
そういう風に考える


で、レース展開が無い以上
動画も撮る理由がないなぁ
と思い、いつもバイクに付けてるカメラも付けないことにした



その後、スタート地点のターンパイク料金所へ移動


自動車専用道を封鎖して行われる本大会



高架の自動車専用道路の上を
我が物顔で歩けるのがなんか面白い


整列していよいよスタートへ


今回は前述のようにレース展開・作戦もなにも無いので
珍しく最後尾からスタートすることにした

後ろから追いかけて行き
前に残っている人数から順位が分かる


今回は非常にシンプルな大会だな
と思う

さぁ、スタートだ



■スタート

事前の確認通り
最初から7%以上くらいの結構な斜度が続く

暖気運転のつもりで
上ハンで抑えめに登って行く

前の方を見ると
先頭集団のようなものが一応形成されてるようだ

ただ、自分は一切気にせず追わない

マイペースで走って行く


数分くらいで先頭とはもうかなりの距離差ができてしまったようだが
やはり気にしない

10分くらい経過したところから徐々にペース上げて行く


ここからどこまで先頭に追いつけるか


少しずつ前へと上がって行く


20分くらい経つともう集団のようなものは無く
それぞれ単独で走る同カテゴリーの選手が前にパラパラと散見できる状態
その背中をひとつずつ追って行く


いくらか他の選手をパスして行くと
30分過ぎたくらいで
「ある程度の順位の位置かな」と思い始める

あらためてかなたを見ると
同カテゴリーのゼッケンが前方に2つ確認できる



ここが3位の位置かな


最後尾からスタートして
ここまでひたすら他の選手を追い抜いて来たという状況
おそらくもう逆に「抜き返される」ということはマズあり得ないだろう

あとは追いかけるだけだ


ただ、2位の人の背中がなかなか捉えられない

10秒差くらいの距離まで詰めれたこともあったのだが
そこからなかなか縮まらない


というかジリジリ差が開いている


自分がタレているのか?
と思いサイコン見ると確かに出力は少し下がっているようだが
ただ自分的には結構な強度で踏めてる感触はあるし
疲労感も特別大きいワケではない


単純に前の人が速いだけか


ただ、こちらも別に心折れてるワケでなく
必死に追いつこうと踏み続ける


途中割とガッツリ目な下りを3回挟む

下りが苦手な自分だが
今回の下りは特に心配してなかった

というのが、道幅も広く、ほぼ真っ直ぐに下るコースなので
ライン取り、ブレーキングなどのテクニカルな部分が要求されることはない

ただ下るだけで良い、ので自分にとってもそこま不利にはならない

ただし、決して得意な部分ではないので
ここでいくらか他の選手よりタイムを落としてしまってるのは間違いないのだが



前の選手の背中を追い続けるが
結局追いつけないままゴール



3位か、多分


いや、実はさらに前に他の選手が走ってた可能性ある……?
とここに来てちょっと心配になってくる

表彰台は3位までだし

え、どうなんだろ……
と気になるが



その後ネットでのリザルト速報を見ると
3位

リアルタイム速報だから
すべての順位が確定しているものではないが
今回自分は最後方からスタートしているので
自分以上の順位変動はもう発生し得ない


3位確定か


目標だった年代別表彰台を達成できたようでひと安心




■ゴール後



表彰用のトロフィーがズラリと並んでいたが
これはすべて各カテゴリー優勝者へのモノ

優勝者がこれだけ多いのは
年代、車種、体重別とカテゴリーがかなり細分化されているから


参加費も内容の割に正直結構高額だし
まぁ利用の多い有料道路を封鎖するワケだし
ここら辺の事情は
参加者できるだけ集めて運営費をなんとか賄う上で苦慮されての部分だろうか




芦ノ湖を望む風景
やはり富士山は拝めず

レースで何度か富士山周辺に訪れているが
一度として富士山をまともに拝めたことはない

来年の富士ヒル時に期待かな



その後表彰式
チャンピオンクラスから順番に行われた


とある方にご挨拶しておく

去年のツールドゆうでお話させていただいた某強豪チームのTさん
チャンピオンクラスで見事3位

今年はこんな状況なのでトレーニングもちょっと満足にできなかったようだが
それでもこの結果

いやスゴイな本当


この方のお話は本当に面白いし参考になる

トレーニング、食事に関して
なにか相当な極論を言われる部分もあるような気がするのだが
「速い人にそれ言われるとグゥの音も出ねぇよ!」
とも思う


この方の言葉で個人的に名言だと思ったのが
食事に関する話をしていた時に

「野菜を食べることにまったく意味は無い」

と言い切られたこと


いやwちょw極端なwwww
とも思うが
その言葉の裏にはキッチリした考えがあるようだ


面白いなぁと思いつつ
トレーニングとか食事とか
自分もマネできる部分はマネしようと思った


あともう一つツボだった言葉が
Tさんは普段タンパク質は基本「プロテインからのみ摂取」されてるようで
それを聞いた自分は驚いて
「え、肉とか食べないんですか…?」と聞いたのだが
それに対する答えが

「肉って面倒くさいじゃないですか」



いや、なんとなくちょっと分かるけどww


ただ本当、速い人の話を聞くのは参考になる部分が多い
短い時間だったがお話できて良かった


というか

「野菜は無意味」
「肉は面倒くさい」

なかなかのパワーワードである



その後自分のカテゴリーの表彰




賞状と副賞のクッキー
クッキー美味しかった


実はその後、椿ラインを下って一度登ってみようかと思っていたが
帰りの新幹線の時間が微妙なのでそのまま大会コースであるターンパイクを下山

道が素直なものだから下りも超快適
あっという間に下山

下山してからも小田原駅まですぐだし
本当アクセスに関しては抜群に良い大会だった




まぁ一応目標の表彰台だったので
前日も行った駅のお蕎麦屋さんで祝杯
ビール美味い


また、今回はGotoを利用しての移動だったが
その地域クーポンが5000円分ある
一日目に何とか2000円分は使ったのだが
まだ3000円分残っている


このまま大阪へ戻ってしまえばもう利用することができず
3000円分を無駄にしてしまうことに

なので駅のお土産屋さんなどで無理矢理3000円分買い物をすることに




なんだかスゴイことになっちゃったぞ

きっちり3000円買い物をして帰りの新幹線でひとり酒盛り




崎陽軒のシウマイ弁当

自分が好きな作家の漫画に出てきたりして
昔から一度食べてみたかった

あ、漫画で見た通りの中身だw
と感動

なるほど、こんな感じか
と味わいながら食べる
美味しかった


新大阪に着くまでに買ったものキッチリすべて平らげて
その後帰宅



■まとめ

ということで無事に終了しました箱根ヒルクライム2020

一応は当初の目標通り表彰台で目標達成


が、タイム見るとなぁ
どうしてもちょっと
うーーーん
と思ってしまう

年代別1、2位の人とは差があるし
チャンピオンクラスの人達と比べるとケチョンケチョンだし
結構調子が良い状態に持って来れてると思っていただけに
あーまだまだなぁと、反省


後日、大会運営が
表彰式の動画をアップしていたので見てみたら
表彰台に上がってる3人のうち自分だけ
ものすごく虚ろな表情をしていた



いや、お前だけ目が死んでんぞwwww

と自分で見て大変面白かった


結果がイマヒトツだったというのもあるし
あとは
今回表彰台に上がった時
隣のお二人がなにかちょっとテンション高めだったので
それに反比例して自分はどんどんテンションが下がって行った

自分は周りのテンションが高いと逆にテンション下がるアマノジャク気質

さながら
文化祭や体育祭で周りが盛り上がってる中で
端っこでひとり冷めてるクソぼっち野郎


大変好感が持てる性格である



大会の内容としては
当初思っていた通り、やはり「レース感」はかなり薄いものに

かなり個人TT的な要素が強い大会だったと思う


まぁ箱根の観光は楽しかったし
目標は一応表彰台で達成できたし
とても楽しめた大会でした



さて、次戦は今年2度目のちくさです。
Bクラスで参加です。
え、またAから逃げるのかって?
ええ、逃げますよ。
というか相性悪いコースなのでBでも相当厳しいレースになると思いますが。


それではお疲れ様でした。

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コメント

  1. nobu より:

    お疲れさまです

    箱根ヒルクライム流石の表彰台おめでとうございます♪
    足の方も大丈夫そうでなによりです
    次のレースも頑張ってきてくださいね^ ^

    • yoshi より:

      nobuさま

      ありがとうございます!ギリギリですが達成できてホッとしているところです。
      脚も2日間完全に休んだら治りましたので、結果として本番前の良い充電になったのかと思います。
      次戦ちくさは順位は望めないと思いますが全力は尽くしてきます!
      吉野大峰まで日程迫ってきてますね。お互いがんばりましょう!