ツール・ド・ゆう2019【参戦記】




ということで参加してきましたツール・ド・ゆう2019


地元で開催されるレース。

今年参加する正真正銘最後のレースです。

今回はチャンピオンクラスでエントリー。

振り返ります。



■前日

移動。

山口県岩国市の由宇で開催される本大会。
実家がその岩国市なのでもう本当にモロ地元です。

なので、前日も実家に泊めさせてもらう予定。


新幹線で新岩国駅まで輪行。
新岩国駅から一旦由宇まで自走してコースを試走しにいきます。




到着。


早速試走開始。


このツールドゆうのコースだが、
実はかなり「尖った」コースだと思っている。

平均斜度は6.3%ということだが、
それは下り、平坦を含めての平均値なので、
登りの区間は全体的にもっとキツイ印象。
実際10%以上の区間も結構あるだろう。

そして、狭くうねった下りと平坦。
こういったコースレイアウトを考えると相当難易度が高いコースだと思う。

初見だとかなり厳しいし、
何度も試走してる方が絶対有利なのは間違いない。


自分としては、
苦手な下りと平坦部のライン取りの確認のための試走。
登りはもう適当に走る。


で、コース終盤にある大会の会場で試走は終了。
ここからさらにゴール地点まで激坂が続くのだが、
体力温存のために途中で止めることにした。


施設に入ると、スタッフの方々が大会の準備をされている。

実際の受付は明日、大会当日なのだが、
無理言って大会冊子を一部先にいただいた。

目的は参加者リストの確認。


今回はチャンピオンクラスでエントリー。
マスドスタートで他の参加者の動きを見ながらの展開になる部分もあるだろうから、
事前に確認しておきたかった。

過去の総合チャンピオン2名含めてやはり強豪揃いか。


がリスト眺めてると思わず2度見。

なんかものすごい見たことある名前が並んでる。


先月参加した富士山ヒルクライム、
自分は年代別2位だったのだが、
その時の年代別1位だった方の名前がある気がしてならない。

富士ヒルでも選別クラスで上位でプラチナ獲得されてる強豪選手Tさん。

関東の方かと思っていたが、
都道府県は中国地方になってる。


ん?同姓同名?
いや、そんな偶然あるか?


まぁ詳しい事情は分からんが
おそらくご本人だろう。


富士山ヒルクライムでは
2位の自分が1時間24分台
1位のそのTさんが1時間19分台
というかなりの実力差

というか普段はエリートクラスでしのぎを削れらている方なので
力量は到底及ばないのが現状。

が、せっかくの機会だ
展開によっては勝負に絡みたい。


あとは、去年対決させてもらった同じ大阪からのEさん
最近ブログ更新されないから出場されるか分からず気になっていたので確認
年代別の方で所在確認
ヨシヨシと安心し(なぜお前が)
年代別1位獲ってもらいたいなぁと思う


その後は実家へ移動。

翌日に備えてしっかり休息。



■当日



7時ちょうどくらいに現地入り。


天気は微妙な感じだが、
レース中は振りそうにもない感じかな。



開会式。


その後はスタート地点へ一旦下山。

下山中にアップとしてペダル回してると
ほかの参加者の方から
「ケイデンス高いですねぇ」と言われた。
やはりそうなのか。




スタート地点へ到着。




太鼓の演武がテンションを上げてくれる。

適当にそこら辺走ってアップに。


荷物預けてスタート準備してると、
富士山年代別1位のTさんらしき方を発見。
声をお掛けする。

お話させていただくと、
出身はこっちの方らしい。
たまたま休暇で帰って来てて日程合ったから参加されたとのこと。

つい先月、富士山年代別の表彰台で並ばせてもらった方と
いまこんな辺鄙な地方でまた横に並んでるのだから、
人生の偶然とは面白いもんだなぁとシミジミ思う。



さて、お話させていただいてるうちにスタート時間に。

このTさんもいらっしゃるし、
「優勝」は現状厳しいか、
それでも何とか勝負に加わりたい。


今年最後のレースだ。
全力を出しきる。



■スタート

クリートキャッチできない!(去年もそうだった!

もう5秒間くらい空転。


やめろマジで!


前の方といきなり差が開く。

いや、慌てるな。
のっけから激坂というコースだ。
緩斜面ならまだしも、まだそんなに痛手はない。ハズ。


その住宅街の序盤激坂、
体力消耗は抑えつつも踏んでなるべく前の方に。
と思うが、集団はすでに結構前に行ってる。

前年チャンピオンとTさんはすでにさらに先に抜け出してる様子。

力量的にはこの二人が頭抜けてるか。

ここで付いて行けなければ正直、
コース的に途中で捕まえるのはもう難しいか…?


この時点で全体の配置としては
先頭2名
5、6人の集団
さらに後方に自分
という状態。


とりあえずは前の集団に追いつき、
さらに先頭2名との距離をどうにか詰めたいところ。

斜度が緩んだところで、集団に追いつく。

一旦ここで集団の前に行き、そのまま振り払おうとしたが、
住宅街終盤の手前で集団にまた抜き返される。


これから、激坂、下り、激坂、平坦と目まぐるしくコースが変わる。

冷静に対処しつつ、
平坦開始までには集団の前の方に出たいところ。

その後、激坂、下りをこなし、
長めの激坂区間、
ここで集団もバラけ、
実力者だけが前に残る展開に。


落ちてきた人たちはパスしつつ、
前に残ったのは一人だけ。

つまりここが3位4位の位置。

まだ少し距離が離されているが、どこかで絶対追いつく。


平坦の直前でなんとか追いつき、
ちょっと思わず平坦開始とともに前に出てしまう。


平坦が苦手な自分としては、
ここでは正直前に出たくなかった。

あくまで後ろに付いて体力温存しつつ、
平坦終わりから一気に仕掛ける、
という考えがあったので。


しばらく前を走るも、
やはりそのまま後ろに付かれてしまう状態。


もうここは完全に脚を緩めてしまったりもする。
それで逆に前に出てくれれば展開的にはそっちの方が良い。

途中、その方が前に出られたが、
やはりそこは向こうも強く踏まない。
ちょっとお互いに牽制しあうような状況になってしまったか。


まぁこのままではらちも空かないので、
再び前に出るが、
ただやはりもう攻めないし踏まない。

平坦終わりから仕掛ける作戦。

もういっそ最低限ペダル回すだけで体力温存に努める。


そして平坦終わりから踏む。

が、付いてくる。

離れてくれ!と思うが離れてくれない。


施設横の平坦ストレートに突入。

その方が自分の前に出ようとする。

一旦その方の後ろに付いて、という選択肢もあるが、
もう駆け引きなんてしてる状況じゃない。

押さえつけるようにこちらがさらに前に出る。


沿道の方の
「3位争いだ!」
という声が聞こえる。


もう前の二人には追い付けないが、
せめて、せめて表彰台には登る!


平坦が終了し、
いよいよ最後の激坂区間。



ここがラストの勝負だ。
すべて出し切るつもりで必死に踏み続ける。



先行し、少しずつ距離が開けてきたか。


が、ここからが異様に長い。


我慢して踏み続ける。

ゴール手前数百メートル、
できた距離差から流石に落とせたか、と思う。


が、
最終盤、追いつかれる。

そのまま力強い走りで一気に引き離された。



そこで勝負あり。


ゴール手前200メートルくらいだったが、
「負けた」と思った。

負けを悟ったと同時に脚も動かなくなった。
残りの距離をどうにか振り絞りながら走り切って、ゴール。



4着。



今年最後のレース、
表彰台は逃す。


ゴール後、
3位の方に「お疲れさまでした」と声をお掛けする。

「最後、心折れました」とも言った。

負けた。



3位の方のレース動画です↓




ゴール地点では、
先着した前年チャンプとTさんが会話をしてる。

自分はまだあちら側の人間ではないのだな
横目で見ながらそんなことを思う。



■ゴール後

表彰台を逃したことにはぶてて(←地元の方言)すぐに会場まで下りる。

下りてる最中、ゴール間近のEさんがいた。
無言で手を上げる。
自分はダメだったが年代別1位獲って欲しい。

会場に戻るとお風呂に入って汗を流し、
参加賞の昼食券で食事をいただく。

豚汁、うどん、トマトカレー、などから選べる。

今年は「牛丼」をチョイス。




カップで牛丼。珍しい見た目だ。

食堂になにかの張り紙が見えて




思わず「炭酸入り麦風味飲料」を購入。


「他の人はレース中なのに飲んでんじゃねー!」って?

だって、ほら、今日はもう自転車乗らないし

それに4位だったし(泣



その後ダラダラしてるとTさんがいらっしゃった。

どうでした?とお聞きすると
Tさんは2位だったとのこと。

富士山以降はシーズンオフというか調整もされてなかったようなので、
それでも接戦の末の2位というのは流石としか言えない。


その後いろいろお話させていただく。

なんと自分が大学生活を過ごした町の出身らしく、
「あそこの古本屋が」とか「あそこのゲーセンが」とか(あそこのアダ●トショップがとか)
めちゃくちゃローカルな話をしたりする。


で、トレーニングとかの話を聞いたりしたのだが、
やっぱり「違う」なと思った。

実力者は「違う」。

速くなりたい、という明確な意思を持っている人は
やはり、トレーニングなどに対する取り組み方・考え方が違う。

そこに確固たる「意志」がある。

速くなるためにはどうしたら良いのか。

漫然とした姿勢で得られるのは半端な結果だけ。


考え、覚悟し、実践する。


自分はやっぱりまだまだ足りないな、と思った。
すごく勉強になった。




その後、表彰式に。
まぁ今回自分は関係ないんですけどっ!

自分が表彰対象ではない時は
レース後すぐに帰ったりするのだが、
今回は今年最後のレースだし、表彰式も最後まで残ってみた。


Eさんは年代別2位。
流石!と思う一方、1位獲れる人でしょうが!とも思う。

そのEさんと同じチームの京都のNさんと初めてお話させてもらう。
関西のレースでは上位取られてる方でお名前はもちろん知っていた。
で、お話しすると出身はこっちで、なんと同郷。
すぐそこですやんwという奇妙な感じ。

Tさんの件もそうだが、妙な偶然というものがあるものだ。面白い。




自分は関係ないチャンピオンクラスの表彰式。

「登れなかったな」と思いながら眺める。



表彰式が終わるとリザルトを確認する。




チャンピオンクラス4位
総合4位



今年最後のレース、
表彰台を逃して今年のレース全日程が終了。


その後、
故郷を去り、大阪へと戻る。




■まとめ

ということで無事に終了しましたツールドゆう2019

初めてのチャンピオンクラス参加、という挑戦でしたが、
まぁ見事に跳ね返された感じになりました。

今年一年、正直結構努力したと思いますし、
実際かなり速くなったと思います。

が、
やはり上にはまだ力が及ばない。


レースの翌日、
3位の方がレースの動画を上げられていたので見てみました。
要するに自分が敗れ去る動画なワケですが、
見てると、ほんと、心底悔しい。


でも自分が負けたのは3位の方が強かったからでしかない。
終盤、自分が先行してかなり距離ができた時、
普通あの距離差なら心が折れてもおかしくないです。
でも、この方は「まだ追いつける」と確信していたのでしょう。
そして実際に追いつき、そこからさらに引き離します。

「絶対に勝つ」という意志が、それまでの努力が、自分より勝っていたんだと思います。

意志が、努力が、能力が、
自分はまだそこまで達していないのだ、
そのことが本当に悔しいです。
追いつきたい。心からそう思います。




まぁそれはそれとして、
動画見ていて思ったのですが、



走ってる俺、


超カッコイイ。



え?
自転車乗りはみんな自分でそう言うんだって?


え、
いや、
間違いなくカッコイイだろコレは。

主観的な感想ではなく、
客観的な事実としてカッコイイですってコレ。


え?自分の方がカッコイイ?


ん、
いや、

申し訳ないですが俺の方がカッコイイです。



まぁというのは2%くらい冗談ですが、
(ほぼほぼ本気じゃねーか!)
普段見れない自分の走り方を確認できるのは有難いことです。
フォームの確認できますし。


うーん、腕が外に開いてるなぁ。
なんかフルームのフォームに似てますね。
あ、すみません良く言っちゃいました。
フルームに似てるのはオデコの方でした(爆



話を戻して…

何しろ今回が今年最後のレース。
今年一年、色々と収穫はありましたが、
最後の最後でやはり気づかされる部分、
思い知らされた部分があったのは良いことでした。

まだ「足りない部分」があるということは、
まだ「足せる部分」があるということ。
来年はさらに成長できると思いますし、成長するつもりです。

具体的な目標としてはボンヤリと考えてるところですが。



で、次戦は正月開催の菖蒲谷ヒルクライムです。
正月にヒルクライムレースするとか頭オカシイ連中が集まる狂気の祭典です。


まぁ、まずはちょっと休憩しよう。
しっかりリバウンドして(すなー!)
のんびり自転車旅行もしたいなぁ。



それではお疲れさまでした。

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