「第1回神河ヒルクライム」に参加してきました。
第一回大会ということもあり、
コース、タイム、運営についてなど事前情報はもちろんまったく無い中での参加だったわけですが、
この大会すごい良いです。
何というか個人的にすごい好きな感じです。
まぁとりあえず簡単に振り返り。
■前日~当日会場入り
前日は姫路にわざわざ前泊。
前日の受付への移動も電車で移動。
前回参加大会の富士ヒルでの反省を生かし、前日は1秒たりとも自転車に乗らずに体力を温存しました。
受付した時に色々と参加賞をもらえます。
当日も会場までは姫路からであれば自走しても良い距離(30kmほど)なのですが、
そこも電車で輪行。(姫路からの播但線の始発でちょうど間に合います)
もう徹底的に体力をギリギリまで使わないつもりでした。
電車が寺前駅に着いたのが6時35分。
整列は7時からなので、急いで自転車組み立てて、会場へ行って荷物預けて、整列までの少しの時間周辺をちょっと出力上げて走ってアップに、とちょっとドタバタ。
事前の天気予報では晴れるのかなと思っていましたが、曇天。
まぁ雨が降りそうなワケではないのでそこは気にしていませんでしたが。
■スタート
さて、今回のスタート方法ですが、
各カテゴリーを50人ずつ1分差でのスタートになります。
中学生~39歳のカテゴリーは全員で198人なので、
ゼッケン
1~50が第1スタート
51~100が第2スタート
101~150が第3スタート
151~198が第4スタート
という具合になります。
自分は30番台だったので第1スタートのグループでした。
第1グループでは地元高校の自転車部の子達も一緒でした。
スタート前にMCの人からそれぞれの名前を呼んでもらってて何だかほっこりしました。
この大会はこういうところも含めて、町全体が一緒になってヒルクライムレースを盛り上げようとしてくださってて、
そこがなんだか参加してるこちらも嬉しくなったりします。
さて、スタート位置に着いてからも少しスタート時間まで間があったので、
MCの人がそつなく間をつないでおられました。
ゲストライダーである56さんに話を振ったり、
(56さんは「ヒルクライムはツライですが、速く走ればその分ツライ時間も短くなります」みたいなこと言われてましたが、これマジでヒルクライムの真理ですよね)
参加者の人にインタビューをしたりしました。
と思ったら自分にインタビューを振られて慌てました。
「いやオレかいwww」とビビりましたが、
「いやぁww最初の長めの平坦が?楽しみでもあり?不安な面?でもありますよねぇwwww」とかワケわからんこと喋った気がします。
てなことしてる間にスタート時間となりました。
上のインタビューで自分が言ったことはでも割と本気なところでして、
このヒルクライムレースの最大の特徴は、10kmにもおよぶ平坦区間でしょう。タイムにして全体の半分近くにあたります。
この平坦で集団に乗れずタイムを失えば、おそらくその分は全体タイムにそのまま響いてくるハズです。
なので、自分も「平坦ではできる限り先頭の方の集団に付いて行く」ということを考えていました。
そもそも平坦が不得意な自分ですので(登りが得意とは言っていません)、
なおさらこの平坦区間で集団から取りこぼされてタイムを落とすことはできません。
ということでスタート位置もできる限り前の方に陣取り、
スタート直後に飛ばす集団にすぐに対応できるように準備しておきます。
さぁカウントダウンとともにいよいよスタート。
ちなみに下に貼ってる画像は試走時のものです。レース本番時に撮影したものではありません。
さぁ誰が先頭を作る?と思う間もなく、
地元高校自転車部の子達が集団でかっ飛ばして行きました。
イイですね。この大会を盛り上げようと頑張ってくれます。
じゃあ彼らに付いて行こう!と後を追います。
先頭は自転車部の子達がメインで集団を作り、
そこに自分も含めて何人か付いて行く形に。
しばらくすると後ろとはかなり距離が開きました。
おそらくこの差はもう縮まらないだろうな、と思いつつ集団に付いて行きます。
平坦が苦手な自分ですが、
堺浜での練習が生きたのか(1回、2回の練習で平坦強くなるワケねーだろーが)
何とか付いて行けてます。
サイコンで出力を確認してはいませんでしたが、「何とかギリギリ付いて行ける」というペース。
先頭まで出れる余裕はもちろんないですし、もう少しペース上げられると無理かな?という感じ。
ただ、普段平坦をあまり走らない自分としては、この集団のペースが「速い」のかどうか分かりません。
1分差ごとにスタートする後発のグループの人達はこれより速いペースの集団を作るのかどうなのか。
まぁどちらにしろ、今現在でギリギリな状態ですので、これより速いペースだとその時点で千切れちゃうのですが。
で、自分は集団の最後方あたりだったのですが、
4km付近で自分と前の人が集団から少し離されてきました。
うわ、マズイな。と思いつつも自分もそれ以上ペースを上げることができずにジリ貧に。
前の高校生達メインの集団からかなり距離ができました。
まぁ平坦で集団に付いて行く作戦はここくらいまでかぁ、となかば諦めるというか切り替えて行きます。
平坦苦手な割には結構頑張った方ですし、前の集団ともメチャクチャペースが違うワケでもないので、
まだ登り区間に入れば挽回できる可能性もあります。
さて、上でも書きましたがこの大会は地元神河町の方々もみんなで盛り上げてくれています。
コース沿道では地元の皆様が「がんばってー」と暖かく応援してくれています。
小さな子供からお母さんお父さん、お年寄りまでみんなでわざわざ沿道まで出てきて声を掛けてくれます。
こういうのって本当嬉しいですよね。
自分もできる限り手を振って応えるようにしました。
そしたらおっちゃんが「なんや!余裕あるな!」と言いました。
「いやねーよ!!!wwww」
と思わず苦笑いが出ました。
5,6km付近、後ろから走行音が。
え?と思うと抜いていったのは後発の第2グループの人達。
もう1分差なくなったのかよ!?と思うと同時に、
やっぱり第1グループの先頭集団のペースはそんなには速くなかったのかということも分かりました。
まぁ仕方ありません。
抜かれ際に後ろに付かせてもらい少しペースを上げて行きます。
まだまだ平坦と言えますが、少しずつ斜度も出てきました。
すると、前を走っていた高校生の子がポツポツと下がってきました。
大会を盛り上げようと、先頭を引っ張ってくれた子達です。
「ありがとう!」と心の中で声を掛けながら抜いて行きます。
大体10kmくらいの目安として見ていた学校(元学校?)の横を通り過ぎます。
前回試走時はここで28分近く掛かっていたのを覚えていましたので、ここでサイコンをチラ見。
19分。
やはり平坦をある程度集団で走れた恩恵か、試走時と全然タイムが違います。
さて、そろそろ「登り」が始まります。
11km付近から本格的に登っていくような感じでしょうか。
で、また後ろから走行音。
今度は2分差スタートの第3グループの人達に抜かれました。
ぐぬぬ…と思いつつも、あとはもう自力で登って行くだけですので、マイペースで(そして抜かれ際にできるだけ後ろに付いて)走って行きます。
本格的な登りの区間になってくると、先行していた人達に追いついてきたりもしました。
まぁ「ヒルクライムレース」ですからね。後は我慢しながら走り続けてできるだけ前の人達を拾って行きたいところです。
つづら折りをクリアして行き、12km付近(残り5km)で後ろを何気に振り返ってみると、
なんか見たことある黒と緑のジャージの方がすごい勢いで迫って来ていました。
げぇ!KNMTさんや!
大会3日前に大会HPでアップされた参加者リストを見てあのKNMTさんの名前が入ってて驚きました。
神河ヒルクライムが開催される同日にはツール・ド・美ヶ原もあるし、トップ選手は参加するとしたらそっちに参加するんじゃないかと思っていましたが、
まさか第一回大会のこのレースにエントリーされるとは。
ただ、前日は広島でレースとのこと。
さらにツイッターを覗いてみるとレース後は疲労もかなり貯まっているようなご様子。
てことは神河ではきっと疲労回復のために軽く流す感じやな!と勝手に思っていたのですが、
3分差スタートの第4グループのKNMTさんにこの時点ですでに追いつかれるという。
流すだけじゃなかったんか!(言ってない)
嘘つき!
と思いつつ、それでも追いつかれまいとペースを上げますが、
まぁすぐに追いつかれ、それでもなるべく付いて行こうとしますが、まぁすぐに千切られ。
いやぁ超速いですね。で当然のように優勝されてました。
大会としても第一回大会でトップ選手に優勝してもらえて良かったんじゃないでしょうか。
うーん、やっぱり華がありますねぇ。
さて、自分の方はもうマイペースで走り続けるしかないのですが、
残り4km目安の分岐路。
スタッフの方々も「残り4km頑張ってー」と声を掛けてくれました。
ここからはゴールまで20分もない距離ですので、
20分のTTのつもりでさらに集中力保って出力をキープしていきます。
前を後発グループの人が走ってて、その背中を追っていきます。
この時点で1分以上の差があるはずなのですが、
「抜いた上でさらに1分差以上離したる!」という気構えでペダルをぶん回して行きます。
さらに2.5km付近でも前を走っていた後発グループの人に追いつきます。
ここからさらに引き離そうとするのですが、この方がピッタリ付いて来ます。
さらに抜いた自分を追い抜こうとさえします。
そのまま横に並ばれ、お互いに引き離そうとする状態が続きました。
自分が距離あけようとペース上げると、さらにその方がペースを上げ、自分もそれに食らいつき、という流れに。
この併走がずっと続いた感じでしたので、自分としても集中力とペースを上げることができて非常に良かったです。
自分は余裕がなくてずっと下を向いていましたので(アブナイ)、
その方の顔も、ジャージもゼッケンさえも覚えていなかったのですが、
ゴール後にどなたかに「ありがとうございました!」と声を掛けられたのでその方だったのかもしれません。
自分はとりあえず曖昧に「お疲れ様っした!」としか返事しなかったのですが…
(ありがとうございました!)
さて、その方との併走が続き、視界が開けたコーナーが見えました。
自分の中ではここを過ぎれば残り2分という目安でしたので、
ここから全力2分のフルもがきをします。
残り数百mで平坦になるのでアウターに入れてさらに踏みつけます。
前を走っていた人を一人抜き、ゴール。
もうゴールと同時にすべてを出し尽くした感じでした。
ここでタイムを確認。
44分30秒
過去リザルトもありませんので、
これがどのあたりの成績かは分かりませんが、
(試走した時のタイム58分も疲労のためまったく目安になりませんし)
ただ、今の自分の実力ではすべて出し切った上でのタイムでした。
不安だった10kmもの平坦もできる限り集団に付き、出力もかなり上げることができましたし、
登りに関しても今までで一番出力上げることができたと思います。
感覚としては、
全体の中でも結構良い方のタイムなんじゃないかと思っていました。
さて、ゴール後はおいなりさんとゆずジュースを振る舞われ、有り難く頂戴します。
食べたりないので、横で販売していた太巻きを買って平らげます。
その後表彰式まで時間があったので、他の方のバイクをチェックしながら自分のバイクがやはり一番格好良いことを確認する作業をしたりします。
そうこうするうちに表彰式が始まりましたが、男子の優勝者を確認したところで、早めに下山することにしました。
頂上では風が強く肌寒かったですが、
下山する時にはもう寒さは感じないほどの気温になっていました。
下山用の防寒ウェアも必要ありませんでした。
■下山後
下山後、会場に戻るとすでにリザルトが貼りだしてありました。
今回の目標は上位10%
自分の年代別カテゴリーは198名。
つまり上位10%だと19位以内ということになります。
いや、これはイケたんちゃいます?
ゴール後すでに10数人くらいは居たような気もしますが、
それでも自分も全力を出し切ったし、タイムも表彰式に聞いた入賞者の人とのタイム差を見た感じ、ギリギリ入っているような気が。
では、ドキドキのリザルトチェック。
26位
ちょっと待て。
いや、俺が遅いんじゃない。
速いヤツが多すぎるんだ。
実際、自分は実力以上の力を出しましたし、
おそらく今回の出力から考えれば六甲山40分切りも行けるくらいだと思います。
六甲山40分切りって自分の中では「かなり速い」という認識でして、
で、自分もそこそこ速くなっているのです、実際。
うーーん。上位10%難しいですねぇ。
第一回大会であまり実力者も参加せず、今回はイケるかと思っていたのですが。
残念。
■祭りの後の祭り
さて、「神河ヒルクライム」という祭りは終わったのですが、さらに楽しみにしてる祭りがあります。
これ。
事前にこの祭りの情報見ててすごい楽しみにしていたのです。
今回の大会での参加賞の400円の金券×2も使えるみたいですし。
何より「カモレース」
なにそれ、すげぇ面白そう。
さっさと下山したのも、実はこの祭りが目的でした。
で、駅前の商店街がその祭りの会場のようなので早速行ってみることに。
好い。
このこぢんまりとした「地域のお祭り」な感じ。
地元の方々も子供も大人も楽しそうに回られています。
イイねぇ、この懐かしい感じ。
さぁとりあえず腹ごしらえします。
金券使ってイカ焼きと牛串をいただきます。
そしてビール。
帰りは輪行決め込んでますから飲んじゃいます。
うん、好い。この素朴な感じ。
次、焼きそば。
次、餅巻きウィンナー。(ビール2本目)
初めて食べたけど美味いコレ。
ていうか何故ウィンナーに餅を巻こうと思った。
あ、カーミンのベビーカステラも引き替えチケットで頂けますのでもちろん食べました。
流しそうめんもやってて盛り上がってます。
そういえば今日から7月。蝉も鳴き始めてます。
さて、カモレースのカモもいるようなので見に行きます。
カゴを囲んでるちびっ子達にビビって寄り添ってるカモ達。
さて、一応電車の時刻を確認しておこうかと見てみると、20分後。
あ、今から急いで輪行の準備すれば間に合うかも…
でも、カモレース見てみたいし…
でも、この電車乗らないと次は1時間後だしなぁ…
と悩んだ末、結局急いで準備して電車に飛び乗りました。
ということで今回のカモレースはDNS。
また来年の楽しみにしておきましょう。
「ありがとう神河町!」
と心の中で手を振り、神河町を後にします。
■まとめ
はい、ということで無事に終了しました「第一回神河ヒルクライム」。
冒頭でも書きましたが、この大会なんかすごい好き。
地元の方々が全員で盛り上げようとされてるのがすごい伝わって来ますし、
沿道の方々からの声援も嬉しい。
レース中だけでなく、下山中もみなさん手を振ってくれました。
さらに当日に開催されている地元の夏祭り。
これもこぢんまりとした感じながらも地元の方々がみんなで楽しんでいらっしゃる懐かしい感じの「地域のお祭り」で、
なんだかすごいほっこりします。
参加賞の金券をこのお祭りで使えるというのも良いアイディアですよね。
すごいホッコリできる田舎のヒルクライム大会という感じ。
ですが、レースの内容はガチ。
さて、レースの内容自体は自分の全力を出し尽くしたので、その点は満足ですが、
やはり順位に関しては不満が残る所です。
が、あらためてリザルトを確認すると、
わたくし、4位なのです。
いや、26位だろ。とお思いでしょう。
いえ、4位なのです。
はい、第1グループの中で、4位ということです。
第1グループは50人ですので、上位10%に入っています。
もうこれでイイじゃないですか!
上位10%以内で4位!これが自分のリザルトです!
まぁそれは冗談として、
「出走グループ」の問題は他の参加者も運営側もずっと気にしていた部分のようです。
前半10kmが平坦というかなり極端なコースですので、
出走時にどれくらいの脚力の人が周りにいるかというのはかなり重要な点になってきます。
その際の出走グループの分け方も、グループ間での脚力に差があるようであれば、その分そのグループの人達は不利になります。
リザルト見直してみると、
自分の第1グループの成績はざっと見た感じ、残念ながらちょっと悪いです。
第1グループからは上位に全然入っていません。
脚力ある人が第1グループはあまりおらず、グループ全体としてもタイムは伸びにくかったという点はやはりあるかと思います。
上位を狙う人にとっては、脚力ある人が同じグループにいるかどうか、というのは死活問題で、そしてこの点が今回は「運要素」にはなったようです。
まぁ自分の場合は、出せる全力で走っていましたので、他に速い人がいたところで結局付いて行けないと思うので、
今回の順位は実力通りの順位だとは思います。
スタート前に運営の方が「出走の仕方」については悩んだみたいなことをおっしゃってましたし、
次の大会からは別の方法などが導入される可能性はあると思います。
普段平坦をほとんど走らない自分にとってはちょっとしたロードレース気分を味わえてかなり楽しめましたので、自分は今回のグループ分けの方法などについてはそれほど気にしてはいません。
なにしろ「楽しめたのでOK」という感じです。
ということで「神河ヒルクライム」とてもオススメな大会です。
さて、次の参加レースは「高取城戦国ヒルクライム」。
こちらも「序盤平坦でそれ以降結構な激坂、さらに20分前後の短期決戦」と極端なコースです。
短いコースなので、実は自分には相性良いんじゃないかと思っています。
さらにその翌週は乗鞍です。気合い入れて練習していきましょう。
それではお疲れ様でした。
コメント
初めまして。ナガレと申します。
レースお疲れ様でした。
スタートウェーブは身内内でも結構賛否両論でした。私は運よく、いつも練習しているかつ足が揃っているメンバーが6人くらい同じウェーブだったので事前に軽く打ち合わせしてチームTT+α状態で、平坦部分は他のウェーブより有利でした。まぁ後ろのウェーブに兼松選手がいたので、逃げきれないと負け確定なのでペースはかなり激しかったです(笑)来年はエキスパートクラスを作って頂きたいですね。
神河ヒルクライム気に入って頂いてよかったです。来年も宜しくお願い致します。(地元民としてはもっと盛り上がってほしい)
ナガレさん
初めまして。コメントありがとうございます!
第3ウェーブの方々は1分差しか無い分、後ろからのプレッシャーがハンパなかったでしょうね!(笑)
各ウェーブの平均順位はやっぱり結構差がありましたし(計算してみました)そこが運になってしまう以上、上位狙う人達にはエキスパートクラスみたいなのはあった方が良いでしょうねぇ。(自分のレベルではまだまだお呼びじゃないですが)
神河ヒルクライムはコースも含めて新鮮ですごい楽しかったです!来年も開催されればもちろん参加したいですし、来年は上位の人とも善戦できるようにトレーニングしておきますので覚悟しておいてください(笑)
お疲れ様でした!