ということで参加してきました「第6回菰野ヒルクライム」。
天気は快晴。
この大会、過去5回中4回は雨だったらしく、
開会式の時にスタッフの方が「晴れてしまってスミマセンw」みたいなこと言ってました。
まぁ誰もまだ肌寒いこの時期に雨なんか降ってもらいたくないわけで。
晴れて良かったです、ホント。
では、菰野ヒルクライムに参加した模様を振り返り。
とりあえずは実際のレース本番の動画(序盤~中盤)を張っておきます。↓
■前日
朝5時半受付ということでしたので、
前日は近場に宿を取ることにしました。
近場と言っても予約できたのが四日市駅周辺の宿だったので、
距離にして10数kmはあったのですが。
まぁゆっくり走って行けばウォームアップ代わりにちょうど良いかなと。
で、早めに輪行で現地入りしてゆっくり観光してきました。
「レース前日は現地で観光」これは基本です。
湯の山温泉でお風呂に入り、
昼食に伊勢うどんを食べ、(別に伊勢じゃないですけど)
四日市の工場地帯を散策し、
夕飯には四日市名物らしいトンテキを食べました。
そのトンテキですが、実は名物とは存じ上げず、
たまたま入った中華料理店で餃子とビール頼んだところで、
「あ、せっかくだから名物食べといた方が良かったか…」と思いスマホで調べると、どうやらトンテキが名物とのこと。
中華料理店じゃトンテキないしなぁ、と思ったら何故かメニューにあったので注文しました。
さてそのトンテキですがこんな感じ。(画像は拾いモノ)
かなりのボリュームの豚肉が濃いめのソースでソテーされててご飯が進みます。
ていうかご飯になぜか少量の紅ショウガが乗せられています。
白ご飯に紅ショウガがのってる絵は生まれて初めて見ました。
トンテキには小さな芋も添えられており、こういう箸休め的なモノは嬉しいなと思って口にしたらニンニクでした。
これはまたスタミナ付きそうな…ていうか当日の体臭ヤバそう…
美味しかったです。
翌日は5時半受付なので4時半には出発したいので、
逆算して3時くらいには起きなければなりません。
なので、8時前には就寝しました。
■レース当日、本番前
さて当日は上にも書いたように快晴。
気温も上がりそうな感じだったので、
服装は夏用長袖インナーに半袖ジャージ、下はレーパンのみで、履いてたレッグウォーマーは脱ぎました。
実際レース中は程良い気温だったので、これくらいの服装が正解だったと思ってます。
あと、ドリンクも携帯しないことにしました。ドリンクホルダーももちろん外して軽量化。
30分そこそこのレースでこの時期ですから不要だと思います。
招待選手は山の神と金子選手(美人)。
ヒルクライムをしている以上やはり自分も山の神のファンです。
憧れの選手と走れるというのはそれだけで嬉しいものです。
その山の神がどなたかと談笑していて、
その方もどこかで見たことあるような…
って「沖縄1位乗鞍2位」の人じゃないか!
あの人も参加してるんだぁとちょっと儲けた気分になっていましたが
ってよく考えたらカテゴリーが一緒じゃないか!
順位が一つ下がることが確定しました。
また、今回はアクションカメラでレースを記録しておこうと思っていたのですが、
開会式での注意事項の説明に
「車載カメラは禁止ですので付けてる方は外してください」
な、なんだって!
過去の大会では付けて動画をアップロードしてたじゃん!
今年から禁止なのか!?
その後運営のスタッフの方に「えっと…カメラ駄目なんですか……?」と質問すると
「……例年、黙認してます」とのこと。
OKだそうです。(OKとは言ってない)
良かった。
撮影した動画で自分のレース展開の確認や、他の参加者の走りなどをチェックしたかったので助かりました。
スタート地点までの移動時間までは少し間がありましたので、
その間、他の方のバイクチェック。
皆さんカッコイイ自転車に乗っておられます。
ま、俺のが一番カッコイイけどな。
あと、なんかゆるキャラがウロチョロしてましたので写真撮らせてもらいました。
(一番上の画像のヤツです)
とか何とかしてる間にいよいよスタートが。
■レース本番
まず目標の再確認。
タイム:31分切り
順位:上位15%以内
コースを走ったことはないので(前日ゆっくりとスカイラインの入り口までは登ってみましたが)
タイムはどれくらいになりそうか正直分かりません。
なので、目標順位をもとに、過去大会のリザルトを参照して目標タイムを設定しました。
さて、いよいよスタートです。
いいですねこの緊張感。思わず頬が緩みます。
スタートは年代別カテゴリーごとに、15人ずつのグループで時間差スタートします。
タイム計測はネットタイムです。
基本的にはイーブンペースで走りきるつもりですが(自分の出力では300w平均で走ろうと思っていました)
まず序盤については「なるべくグループ内の速い人に付いて行く」という作戦はありました。
過去の大会の動画見るとみなさん序盤結構飛ばしてるんですよね。
実際前日少し走ってみると、斜度はなくはないですが若干緩くスピード出しやすい区間です。
他の参加者の方々もココで飛ばしてタイム稼ぐ方がいるのは予想できます。
なので、同じグループ内に速い方が先行したり集団ができれば、多少無理をしてもそれに乗っかるのが得策かと思いました。
山の神は開会式の時に「中盤のトンネルまでは抑えめに行った方が良いです」とアドバイスしてくれてましたが…
スタート位置はグループ内で最後方に居ました。
集団最後方からスタートしすぐに先頭に追いつけばその分タイム差が得られるので精神的に余裕ができるかもという考えでした。
(これは失敗でした…)
そしてスタート。(上の動画も見てください)
後方からスタートし、まずは先頭へ向かいます。
すると予想通り、速い方が先行し3人の集団が早速形成されました。
ヨシ!俺もその集団に乗らせてもらうぜ!
と追いつきます。
追いつき…
追い…
……
追いつけませんでした。
良いペースで飛ばしてる集団だったので是非とも混ぜてもらいたかったのですが、
徐々に上がるスピードに追いつくことができませんでした。
途中ダンシングで無理矢理追いつこうと踏ん張りましたがダメでした。
ある程度離されたところで
「あ、ダメだコレ」
と諦めました。
うーん、作戦失敗。さい先悪いですね。
序盤集団に乗る作戦は失敗したので、あとはペース戻してマイペースで行くことに。
その後は後方から追い越して行く人がいれば、その人に付いて行くという作戦に切り替えます。
そして、後ろを振り返ると、来ました。速いペースの方が。
同じグループの方か、さらに後ろからスタートしたグループの方か分かりませんが、(後で動画確認したら同じグループの方でした)
自分に追いついて来られました。
追い抜かれた瞬間に「よっしゃ、この人の後ろに付いて…」と付きますが、
すぐに千切られました。
ダミだこれ。
まぁ後ろから追い抜かれた時点で脚力が違うので、付いて行けないのは当たり前と言えば当たり前ですが。
同じグループの人で抜かれたのはこの方だけだったかと思います。
なので15人のグループ内では最初先行した3人とこの方とで、自分の前には4人居ることになります。
どこかで追いつきたいところですが、まぁもう自分のペースで走るしかないですね。
さてその後は目標にしていた300w平均で走り続けることを心がけます。
で、ちょうどスカイラインの入り口付近に差し掛かったところで、
後方からものすごいオーラを感じました。
(上の動画の最後あたりです)
後ろを振り返ると、超速いスピードで迫ってくる方が。
あっという間に追い抜かれましたが、
追い抜かれた瞬間にどなたかすぐ分かりました。
関西圏では圧倒的な強さで、自分が過去に参加した大会でも何度も優勝されていたのでお名前は知っています。
面識はもちろんないですし、見た目も記憶しているわけではないのですが、
それでも背中見た瞬間に「あの人だな」と分かりました。
全国区のトップ選手ですので、もちろん付いて行けるハズはないのですが、
ここはできるだけ後ろに付いて走りの勉強をさせていただきたいところ。
で少しの間だけ頑張って後ろに付いてその走りを見させてもらったのですが、
いや、走りが力強く、そして綺麗です。カッコイイですね。
もちろんすぐに千切られましたが、良いもの見させていただけました。
そしてこの方は当然今大会でも優勝されています。
そしてそのすぐ後、またしても後方から「オーラ」が。
すぐに追い抜かれ、その背中を見ると、
「沖縄1位の方だ」
とこちらもすぐ分かりました。
いやぁ超速い。
さっきの方とこの方とで優勝争いかなと思いましたが、
実際お二人がワンツーフィニッシュだったようです。
ていうか、今回強豪選手に追い抜かれて思ったのですが、
なんというか強い選手に抜かれるのって、
正直なところ、
ふふ…
気持ち良いですよね?
圧倒的に速い人が自分の横を通り抜け、あっという間に背中が小さくなる。
後ろから見て走りの勉強になりますし、何よりその姿が格好良いのです。
やはり強い方の姿を見るのはそれだけでワクワクするものがありますし、
そしてその背中が、「努力して目指すべき未来の自分の姿」とも重なるワケで、
まぁもちろん無理なのは知っているのですが「俺もあんなに速くなりたい!」と自分のテンションを高めてくれます。
なので参加する大会に強豪選手が参加されることは大変良いことです。(順位はその分下がるワケですが)
その後はさらに速い方に2人くらい追い抜かれましたが、
基本はマイペースを保って走り続けます。
中盤のトンネルを抜け、
今大会のコース唯一の微スロ区間。
この大きなカーブが現れるといよいよ終盤戦に突入という感じ。
集中力切らさずにペースを保ちます。
大きめなつづら折りをクリアしつつ、
先にスタートした方々も下山して参りました。
さぁ残りの距離表示が現れました。
残り1.5km、ペース保ち続けます。
というか今回はホント天気良かったです。
毎度雨に泣かされていた過去大会参加の方々、良かったですね。
晴れ男である俺のおかげですよ。
ここでスタッフの方から「あと500mだよ!」と声を掛けてもらいます。
自分も「残り500ッ!」と叫んで鼓舞してペースを上げます。
残り300m
途中序盤で追い抜かれた同じグループの方の背中が見えました。
意外と距離が離されていませんでした。
(この方かなりの実力者の方だと思いますので本調子じゃなかったんでしょう)
なんとしても追いつきたいので最後の力を振り絞ってペダル踏みます。
ゴール。
さっきの方との距離は詰めれたのですが、結局追いつけませんでした。
悔しい。
さてさてタイムは?
目標は31分切りでしたが、どうか?
サイコンの表示は……
30分35秒。
OK、目標クリア。
(実際のリザルトでは30分31秒でした)
その後はコーンスープをいただき、荷物を受け取り、防寒用の衣類を着込んで下山。
ただ、下山中もまったく寒くなかったです。快晴でホント良かった。
下山後は豚汁をいただき、ドキドキのリザルトチェック。
タイムは先ほど書いた通り30分31秒なわけですが、
過去の大会をみるとこのタイムだと、結構上の方なんじゃないでしょうか。
目標の上位15%には入れてるんじゃないかと。
今回の自分のカテゴリーの参加者は118名。
上位15%だと17位以内ということになります。
まぁこれは余裕でしょう。
さて結果は、
22位
全然ダメじゃねーか。
てか
思ってたんと違う。
15%どころかギリギリ上位20%です。
ていうか、今年皆さんタイム良くね?
このタイムならば例年なら間違いなくもう少し成績良いワケですが…
てか、強豪選手は自分と同じカテゴリーで出やんとって!(さっきと言ってること違う)
まぁ順位には不満が多少残りますが、(欲を言えば順位をもう一つ上げて山の神の名前の真下に居たかった)
タイム自体は満足です。
当初の目標タイムよりも結構縮めれましたので。
あと出力も結構出せれて良かったです。
目標は平均300wだったのですが、実際は298w。
まぁほぼ目標通りと言って良いでしょう。
■まとめ
はい、ということで無事終了いたしました菰野ヒルクライム2018。
当初の目標「31分切り」は達成できたのですが、
「上位15%以内」には届きませんでした。
まぁ今回はタイムはクリアできたので「目標達成」ということにしておきましょう。
だって、ほら、ヒルクライムは自分との戦いだし。(甘い)
今回のレースを振り返ってみると、出力的には今の自分の限界以上に出せたのじゃないかと満足してます。
自分はレースって自分の能力を引き出してくれる「覚醒イベント」だと思っています。
(ゲームや漫画でよくあるなんかイベント発生して一気にパワーアップするやつ)
レースという緊張感と高揚感の中で自分の実力より少し上の力が出せるようになり、
実際その後の身体のパフォーマンスも良くなったりします。
なので今後もヒルクライムレースには積極的に参加していきたいと思っています。
あとケイデンスについて、
自分はヒルクライムするときは大体80rpm前後になるのですが、
今回は87rpmと普段と比べて高ケイデンスでした。
自分としても走りながらいつもより回せてるなという感覚はありましたし、結果としてそれが高出力と良いタイムにつながっているようです。
(高ケイデンスで回せたのは先日より導入したR-SYS SLRという軽量ホイールのおかげという面もかなりあると思います。)
自分を追い抜いて行った1位の方もやはりクルクルと高ケイデンスで回されていました。
ヒルクライムにおいては「ある程度の高ケイデンスで回す」というのが速く走るためのヒントなのかもしれません。
今後は高ケイデンスを意識してトレーニングを行っていこうかと思います。
次の参加ヒルクライムレースは5月開催の「吉野大峰ヒルクライム」です。
去年も参加したのですが、コースに色んな表情がありまた走りごたえもあってとても楽しい大会です。
目指すは去年の自分越えと今度こそ上位10%以内です。
さぁ張り切って練習していきましょう。
ちなみに、
今回の大会終わって時間に余裕があったので、
自宅まで130km以上あったのですが、自走で帰りました。
本日のTSSは350越え。
レースも含めて久しぶりに良いトレーニングになりました。