11月2日に
FABU主催の奈良6峠ヒルクライムラリーに参加してきました。
ラリー形式で周りながら奈良の各地の峠をタイムトライアルしていくという
大変頭のおかしなイベントです
今回のコースは
・芋峠
・吉野山
・吉野大峰
・樺の木峠
・金剛トンネル
・高取
の6つのコースを順番に回っていき
走行距離は120km
獲得標高は2800m
ほどになり、
しかも各峠を全力TTして行きますので、
まぁ白目剥きながら走ることになるのは容易に想像がつきます。
このFABUのヒルクライムラリー、
過去に何度も行われてきて、存在はもちろん知っていたのですが、
参加するのは今回が初めて。
この手の
ラリーだったり
複数ヒート制のレースだったり、
そういう
「一回で終わらない」種類の大会は、
自分はちょっと気が乗らないので
ずっと敬遠してきたのですが、
今回はちょっとした思惑もあって参加してみました。
まぁヒルクライムレースは前回の吉野大峯で今年は終了、
という感じだったので、
今回は「エクストラステージ」というか
そんなノリでの参加です。
■当日
受付会場が明日香村の石舞台近辺。
早朝に
大阪市から橿原神宮前駅まで輪行で移動、
そこから自走で会場へ。
大会で前泊しない、という
自分的には珍しいパターン
ところで、
今回参加するにあたって悩んだのが服装のチョイス
普段のヒルクライムレースなら
半袖半パンで走り切れば問題ないのだが
今回はラリー形式なので
峠を登った後も
また下って次の峠まで移動、ということを繰り返すことになる
最近めっきり涼しくなってきたとは言え、
冬用ジャージではTT中は暑いだろうし
夏用の服装では下りで凍えそう
で、結局最終的に行き着いたのが
長袖インナーに半袖ジャージ・半パン
これで各峠のTTをこなし
下山、移動時の防寒用に
ウインドブレーカーとレッグウォーマーを携帯する
というスタイル
これでTT中も移動時も
暑さ寒さにそれぞれ問題なく対応できた。
あと、携帯した荷物としては
・チューブ×2
・タイヤレバー
・携帯ポンプ
・小銭入れ
・スマホ
・ワイヤーキー
パンク対策としては必要最低限の装備で
チューブはもう一本、それにCO2ボンベも携帯しようかと悩んだが、
結局上記の内容だけ
運良く大会中はパンクしなかったので事無きを得たが、
今思えば、やはりもう少しちゃんとした装備にしてた方が良いとは思う
ワイヤーキーは使わなかった
コース外れてどこか寄り道しない限り不要だったと思う
荷物はジャージポケットとツールボトルに分散して収納
あと、ドリンクボトルも携帯していたが
各峠のゴール地点で飲み物・軽食の補給をいただけたので、
大会中はボトルには水は入れずに、荷物入れとして使っていた
受け付けは7時30分までだったが、
会場に到着したのがかなりギリギリになってしまい
割とすぐに最初のスタート地点までの移動開始だったので
かなり慌てて
ゼッケンつけて
計測タグを付けて
不要な荷物も預けて
とバタバタと準備
他の参加者は
すでに移動を始めてたので慌てて追いかける
(ブログ用の写真を撮る余裕もなかった)
■1.芋峠
最初の峠
自転車で通ったことはあるとは思うのだが
ちゃんと走った記憶はない
ので初見の峠
去年のリザルト見ると確か速い人で15分台だったと思うので
まぁその時間くらい全力で走るだけだなと思う
というか今回のラリー
もうあまり作戦というかペース配分とかちゃんと考えてなかった
なんとなく今までのリザルト上位のタイムを見て
その時間分だけ脚を回せば良い、という考え
各峠のタイムはどれも
10~20分前後くらいなので
まぁFTP強度か、それよりちょい上くらいで走る感じか
ただ、最近はもうパワメの数値見ながら走っていない
感覚的に強度を管理しているので
今回もそんな感じで
「各峠をその時その時走れる全開の強度で走ればいいや」
というザックリな作戦
スタート地点に着くと
ウィンドフレーカーとレッグウォーマーを脱いでスタート
集団走行とかは基本的には一切考えず
完全に個人TTモード
途中で前走者をすべて追い抜いたみたいで
先導のバイクをひたすら追いかけることに
前日は結構雨が降っていたせいか
路面の状況はかなりグチャグチャ
パンクだけは勘弁なので
できるだけ綺麗な箇所を通りながら登り続ける
15分20秒台でゴール
先頭ゴールだったので気分が良い
これはこの区間1位獲れたか?
と気を良くしていたが
割とすぐに別の参加者がゴール
自分が抜いた人ではないようだし
ということは自分の後ろからスタートしてこのタイム差?
こりゃ相当速い人だな…
まぁ事前に参加者リスト見て
自分より速い人は何人も確認していたので
やっぱりあまり順位は望めないか…
と悟る
その後はゴール地点で用意してもらってる
ドリンク・補給食をいただき、体力回復に努める
そして次の峠、吉野へと向かう
■2.吉野
吉野大峯ヒルクライムの序盤を走るようなコース
吉野駅よりもさらに手前がスタート地点
確か吉野大峯のプレ大会だった個人TT大会のスタートがここだったかな
ゴール地点は実は定かではなかったのだが
タイムとしては10分ちょいとかそんくらいだったと思うので
まぁそれくらいを目安に
序盤はかなり緩いので調子に乗ってかなり踏むが
すぐにタレてしまう
アカーン!と思いつつも我慢しながら踏んでゴール
ゴール地点は下りに入る箇所の直前だった
タイムは11分20秒台
いかん…
いきなりタレたぞ…
と、2本目の区間にして早速暗雲が立ち込める
ゴール後は最初の補給ポイント「豆腐茶屋」
豆腐アイスか豆腐豚まんをいただける
自分は豚まんを貰った
暖かいお茶もいただいてホッと一息
美味しかった
■3.吉野大峯
吉野大峯ヒルクライムの中盤のコースを抜き取ったような区間
林道から金峰神社へ向かい青根ヶ峰の壁を越えて少し進んだところがゴール
先程は2本目にして早速タレてしまったので
かなり不安だったか
豚まん頂いて小休止できたお陰か
結構脚が回復してる
後ろの方からスタートしたが
今回も途中から先頭を走りバイクを追いかける状態に
青根ヶ峰壁区間もそこまで苦労せずに越えてゴールに一番乗り
タイムは21分30秒台
これは結構良い成績なのでは?
と思うが
やはり別の参加者がすぐにゴール
もうちょいゆっくり来いや!
と思う
その後は次の峠がある下市まで移動するのだが
この移動区間がかなり距離あるし、
さらには路面も荒れてるしで、相当シンドかった
パンクせずにたどり着けたのが奇跡に思える
■4.樺の木峠
シンドイ。もう相当シンドイ。
まだあと3本もあるのか…
とかなり気が滅入る
スタート時刻になると
他の参加者は続々と走り始めるが
自分はできるだけ体力回復に努めようと
ギリギリまで休憩する
重い腰を上げてようやくスタート
シンドイながらもできるだけ踏む
初見の峠だし
ゴールがどこかも分からんが
え?10数分くらいの距離?
はよゴール来ーーい!
と耐えながら走る
12分40秒台
うぐぐ…あと2本……
その後は2度目の補給ポイントへ
例年はヤムヤムというパン屋さんが補給ポイントだったらしいが
今回は五條観光センターで休憩
おにぎり2個とパン一個もらえる
かなり量の多い補給な気もするが
このハードなラリーでの消費カロリーを考えると
これくらいでちょうど良い気もする
いや足りないくらいか
おにぎり一個は念のため手を付けずにジャージのポケットに
■5.金剛トンネル
先ほど長めの休憩をしたにも関わらずもう満身創痍
まったくスタートする気になれず
結局最後尾でスタート
これが終わればラスト一本…
と前向きに思いながら踏む
ちらりとサイコン見ると
もうさすがに強度は上げることができてない模様
それでもペダリングに集中して
出せる精一杯の強度で回していく
なんとかゴール
20分20秒台
ゴール後
「シンドイ!もうシンドイ!シンドイわーー!!」
とブツブツぼやく
運営の方が
「こんだけ登れて嬉しいやろw」
と言われたので
「………もう最ッ高です!」
と強がって返す
次がラストだから…
次がラストだから…
と自分を励ましながら移動
■6.高取
高取ヒルクライムのスタート地点が少し前になったコース
これまでの区間のリザルトが張り出されていた
というか無造作に地面に置かれていた
見ると
1芋峠:4位
2吉野:6位
3大峰:4位
4樺の木:6位
5金剛:6位
とほぼ6位
というか同じ年代クラスの上位勢がエゲツナイ
参加前はもう少し上位に行けるかと思っていたが
大甘な考えだったか
ただ、
年代クラスの入賞(3位まで)は無理だが
なんとか総合入賞(6位まで)ならまだ圏内か
最後の高取で耐えることができれば入賞残れるかも
ただ、もう脚は限界を迎えつつある
というかこれ以上走りたくない
他の参加者はスタートしていくが
自分はやはりギリギリまで休憩する
結局最後尾でスタート
ひとりでTTする高取のコースはただただシンドイ
ただ
「やっとこれで終われるーー!」
とこのヒルクライム地獄から解放されることが嬉しくてしょうがない
最後の力を振り絞って最後の峠をゴール
タイムは20分20秒台
やっと…やっと終わった
もう、当分坂を登るのは嫌だ…
ただ、かなりタレたし順位としては微妙か…?
なんとか総合入賞に引っかかれれば良いが…
と思いつつ、会場である石舞台へと戻る
(帰り道も意外に登らされて泣きそうになる)
会場に戻ってリザルトを確認すると
総合5位
お~良かった~…
なんとか入賞に引っかかることができたかぁ
とひと安心
で、今回このヒルクライムラリーに参加した目的だが
実はFABUのポイントが目当て
FABUでは対象大会でそれぞれポイントが設定されており
順位によってポイントが獲得できる
そして年間の合計獲得ポイント上位3名は
来年のFABU主催の対象大会に招待選手として無料で参加できる
例年であればこのFABUのポイントランキングは
自分はハシにもボウにも引っ掛からない位置なのだが
今年はコロナの影響もあり、
そもそも開催される大会の数自体が少ない
全部で5大会だけ
そして自分は
高取と吉野大峯でそれぞれ表彰台に登れている
リザルト見てみると両大会とも表彰台に登ってるのは自分だけ
つまり現在自分がポイントランキング暫定1位のハズなのだ
(MTBクラス、女子クラスは不明だが)
ここでこの奈良6峠にも参加し
表彰台で高ポイントを得ることができれば
おそらく年間3位以内は盤石になる
やった!来年タダで大会に出場し放題だぜ!
という非常にセコイ目論見があった
で、今回無事に表彰対象に引っかかったのでポイントもゲット
今年はあとMTBの大会があるようだが、
まぁそれでも3位以内は固いだろう
と、今回の目的を無事に達成できて満足
よかったよかった
さて、実は
今回この大会に参加して
一番良かったなと思ったのは
入賞したことでもポイントをゲットできたことでもなく、
とある方とお話ができたこと
先の吉野大峯で同クラス3位だったKBさん
その時の記事でも書いたのだが
この方は自分が勝手に目標にしてライバル視してた方で
自分的には大変気になる存在でずっとお話をしてみたかった
が、生粋の人見知りな性格もあり声を掛けらず(乙女か
で、今回初めてちゃんとお話しすることができた
まぁあちらから声を掛けていただいた感じなのだが(受け身か
今回大会に参加するにあたり参加者リスト見て
参加されることは事前に分かっていたので
ひそかに
「絶対負けへんからな!」
と燃えていた
で、各峠のゴール地点でも
「タイムどうでした?どんくらいでした??」
と毎回シツコク聞いていくという粘着質ぶり
ただ、
負けんからな!と対抗意識持ってたくせに
蓋をあけてみれば
6峠中、自分がタイム勝てたのは最初の芋峠のみ
1勝5敗とまるで相手になってなかった
(順位は自分が総合5位、KBさんが総合4位)
まぁこの手の複数ヒートの勝負はねぇ…
ごまかしが効かないというか、
どうしても地力の差が出てしまうなぁ…
「吉野の時の借りを返せて良かったですw」
みたいに本人は喜んでおられたが、
大敗を喫したこちらとしては
「次は見とけよーーー!!!」
と内心さらに対抗心を燃え上がらせる
で、
先日の吉野大峯の記事だが、
KBさんのことをかなり勝手に書いてしまってて
面識ない方についてこうした事書くのは失礼かなぁ…
偶然このブログ発見して見られたら不快に思われるかなぁ…
と少し気にしていた
それで、この奈良六峠でお会いした時点では
吉野の記事は、内容は書いてるけどまだ公開はしてない状態だったので
これは良いタイミングだと思いKBさんに尋ねた
実は自分、ブログみたいなもんを書いてるんですけどね…
先日の吉野の時のこととかKBさんのこと書いてもイイですか…?
と
するとKBさんは「イイですよー」と快諾してくださった
お~良かったと胸を撫でおろす
さらにKBさんが言う
「好きに書いてください。自分、フリー素材なんで」
なんだよフリー素材ってwwww
「くまモンみたいなもんです」
あ、商用利用してもイイ感じですかwww
そんな感じに
KBさんの言葉はちょいちょい自分の「ツボ」に刺さる
普段走ってる峠とかの話になって
「夏場は葛城山涼しくて良いですよ」
と言うと
「あ、自分、葛城山はNGなんで」
NGてwwwwww
共演NGとかのタレントかwwwww
(路面が荒れてるのが相性悪いとのこと)
まぁもちろんそういうネタ的な部分だけでなく
バイクの話だったり
練習の話だったり
目標の話だったり
そうした様々な内容についてお話しすることができて本当に良かった。
表彰式が終わった後も、
捕まえてついつい話続けてしまい、
気付けば周りが暗くなってるという
おぅ…
前から話してみたかったとは言え、
なんて迷惑なオジサンだオレは…
その後はまたの再戦を約束して(菖蒲谷かな)
帰路についた
自分はもう本当ずっと一人で走ってて
練習ももちろん一人なのだけれども
それでもやっぱり
「ひとりで速くなった」
とは思えない
大会で一緒に走った方や
競ってくれた方、
一方的に目標にしてる方、
ライバル視してる方
こうした方々が居るからこそ
自分も
「頑張ろう」
と思えるのだし、実際頑張れる
自分はかなり捻くれた性格で
自己中で利己的で、
本来は他人にはあまり関心を持たない人間なんだけども
ただ、自転車通してこうした関りをもった方々には
(自分が一方的に知ってるだけの関係にしろ)
案外素直に敬意を抱いているようなので、
それが結構自分でも「意外だな」と思ったりする
それはさておき、
この奈良六峠ヒルクライムラリー、
もう本当にかなりシンドかったです
次回出るかどうかは、うーーん…
まぁ時期と体力と相談しながらということで
それではお疲れ様でした。