吉野大峰ヒルクライム2020【参戦記】




ということで参加してきました第四回吉野大峰ヒルクライム2020

例年は5月開催のこの大会、
今年はコロナの影響で10月開催に延期。

2020年の最終戦に。

振り返ります。



■前日

いつものごとく吉野で前泊。

受付は15時30分からだったので、
それにあわせて移動。


受付会場までは自転車で登っていくのだが、
せっかくだし少しだけ試走しとくか、
と今回のコースを走ることに。

前半の吉野山の区間はいつも通りなのだが
そこから先、金峯神社までのルートが異なる

いつもは右に迂回して登る林道を通るのだが、
今回は最短ルートをまっすぐ登るコースになる

距離は短いがそのぶん斜度がえげつないことになっている

この新たな「激坂区間」
やはり参加者の間では相当話題になっていたようだ


そしてその激坂区間も試走。

コース確認のためにゆっくり登っていく。
確かに相当な斜度が続く。

15%くらいの勾配が長々と続き、
ヘアピンカーブなどでは瞬間最大20%以上にもなっているだろう。

ストラバでは
「プチ暗がり」
という名前のセグメント区間になっており、
なかなか言い得て妙な名称を付けられたものだ。

が、
確かに勾配がキツイ。
ただ、登りながら
「結構イケルな…コレ」
と思う。


体重はかなり絞れている。
59kgジャストくらいで、今シーズン最軽量。

これほどの勾配なら無理矢理ダンシングで踏むことになるかと思ったが、
今の体重・調子ならシッティングだけで登り切れるハズ。


おそらく、今の自分なら
この区間で勝負をできる。

前半区間を先頭から距離を離されず、無難にまとめることができたならば、
この激坂区間から仕掛けて、「良い位置」まで上がることができる、
登りながらそう思う。



試走を終えると
会場へと行き、前日受付を済ませる。




宿にチェックインし、
翌日に備える。



■当日

3時起床

外に出てみると相当寒い
上を見ると星空が広がる

大阪市では明るすぎて星空なんて拝めないので
こうして星を見上げるなんて本当に久しぶり

アレガデネブアルタイルベーガー
と謎の呪文を心の中でつぶやき
(ちょいちょい挟まれるオタクネタ)


あらためて自転車のタイヤを確認
最近なぜかレース前後でパンクに見舞われることが多かったので
確認するとちゃんと空気入ってて安心
今回は激坂でのコンクリ路面でのグリップを考慮して
いつもよりほんの少し空気圧を低めにしてる


その後は部屋に戻って
ご飯食べたりテレビみたりスマホ眺めたりでダラダラする


今回、事前に参加者リスト見て
「表彰台はほぼ厳しい」
と思っていた

今年の参加レースはなんだかんだで表彰台が目標だったが
今回の吉野は自分で客観的に見て「表彰台圏外」だと自覚していた

なので、
自分の中では今回の目標を「表彰台」とは既にしていなかった

「先行スタート枠」の追加により
年代関係なく色々な強豪選手と走れる、
今回は何よりもそれが楽しみで、これがモチベーションになっていた

猛者達と走れることをただ楽しもう

言うなればこれが今回の目標であり
順位を目標としない以上、別に気負う理由はもうない


ハズなのだが
何故だか妙にソワソワするというか緊張するというか高揚している


順位は気にしないと思っている一方で
「勝ちたい」
「どうやったら勝てる?」
と頭の一部分でそうも思っていたのだろう。今思えば


実際
前日に激坂区間を走った時に
「このルートは相当相性が良い」
と思っていた


前半は緩斜面・下りがあるので分が悪いが、
それでも後半激坂区間で十分ひっくり返せる


自分の原点である吉野大峰、
まぁ
「上位を獲りたい」
そう思っていないハズはないのだ



その後、準備を済ませて出発
会場へと向かう。




会場へと着くと
整列が始まっている。


前述の通り、
今回は従来の年代別クラスごとのスタートとは別に、
年代クラス無視の「先行スタート組」が用意されている

希望者は全員そちらの先行組に参加できる

当然自分も先行組でスタートするつもり




年代クラスの集合場所とは別に
先行組の集合位置も用意されていたのでそちらに早速バイクを並べる



アップはすでに済ませたし
適当にブラブラしておくかと思っていると
早速、京都の強豪Mさんを発見


うひひひwwお会いしたかったぜーーーwwww
と思って声をお掛けして先行組の場所へと誘う

お会いするのは昨年の大台ヶ原ぶり

本来Mさんとは年代クラスは別なのだが
この「先行組」のお陰で直接勝負させていただくことができる

楽しみすぎんだろこれ


そうこうしてると
西粟倉でコテンパンにされ
去年の吉野大峰年代チャンプのAさんもいらっしゃる
(去年の吉野大峰チャンピオンジャージを着ているw)


Aさんが「打倒!」と燃えているKMPCさんのお姿も
そして先日の高取で勝負させていただいたNさんもいらっしゃる
Aさんは同じ年代クラスだがKMPCさん、Nさんとは本来別のクラス


おい見ろよ
この豪華なメンツ


このクソ速い人達と一緒に走れるんだぜ?



こんな愉しいこと、
こんな心の底からワクワクできること
他にあるか?



年代クラス関係なく
自分が敬意を持っている強豪選手と
一緒に走ることができる
競うことができる


俺は今、
おそらく世界で一番幸福な人間だ
そう思う



その後スタート地点へ移動

先行組なのでもちろん最初の出走グループ



自分が初めて参加したヒルクライムレースがこの吉野大峰

延期はあったものの、
またこうして吉野大峰を走ることができる


周りを見ると強豪だらけ


今年最後のレースが
今年一番愉しい時間がいよいよ始まる


嬉しくって震えてくるぜ




さぁスタートだ




■スタート

号砲とともにスタート。



周りはある程度実力が分かっている強者が多数いる。

なので展開や、ペースメークで迷うことは基本ないだろう。

まずもって
「知ってる強豪選手についていけば問題ない」
から。

逆に言えば
周りの強豪選手の動きはしっかり見ておく必要がある。




開始後
早速KMPCさんが前に出られた。

牽制か、
それともご自分のペースで走りきれば先頭を守れるという自信の表れか。

自分からすると
この速いペースに無理矢理付いて行くと自滅することは目に見えているので
一旦は追わない。


打倒KMPCさんのAさんの動きに合わせれば
おそらく無難な展開に持ち込めるはず。

その後ゆったり目なペースで進行し、
集団は縦長に。

前を見ると
5、6人のパックが少し間を空けて先行しているか。




ここはそろそろ前の方に位置していないとマズイか
と思い、ペースを上げて前へと少しずつ上って行く。

後ろを振り返ると
チラリと見えるチャンピオンジャージ

Aさんが付いて来られたか

さらに後ろまでは見えなかったが、
このまま前へと進んでいく


先頭パックに近づくと
そこからさらにKMPCさんともう一人、2名で抜け出した模様

まだ、そこまでキツクない強度

このまま集団をパスして
前のお二人にジョイントできれば展開としてはかなり有利になる



なので集団の横をスルーしてそのままKMPCさん達に合流

後ろにAさんがしっかり付いて来られている
まぁ去年は序盤、逆に自分がAさんにツキイチしていたので
そのお返しはできたかw、とちょっと自己満

さぁ先頭に追いついて、
これで俄然有利な展開になったぞ
と思うと

外側からAさんが猛烈なスピードで仕掛けてこられた




明らかにKMPCさんへの攻撃

内心、
「おwきたきたw」
と観戦者気分

そこにKMPCさんもすぐに反応

Aさんをすぐに追う


と思ったらさらに外から集団が一気に自分の前に
Aさんにつられてペースアップしたか

ていうか後ろこんなに居たんかい!
と慌てる



そのまま集団の最後方に落ちる

ちょっと待て!
まだそんなペース上げないでくれ!

と必死に食いつく

というかここで千切れたらレースが終わる
かなりキツイ強度だが我慢して付いていく

なんとか集団にしがみつくことができた

しんどいペースだ

が、
これは逆に良い展開か?

自然な流れで
「先頭集団最後方」
という一番美味しい位置を確保できた

このまま前半をこの位置で終えることができれば
自分としては相当有り難い状況

その後はなんとか集団から離されまいと最後尾を維持

が、苦手な下りに入ったあたりで距離が空いてしまう



あー、やっぱり下りはなぁ…


と思い踏んで行くが、
目の前にはMさんの背中があり
さらにその先にNさんがいらっしゃる



集団からは遅れてはいるのだが
このお二人が近くにいるから何となく安心感を覚える

というかこの先の激坂開始まで
この3人のかたまりで進行するのだが


大変気持ち悪いと思われるかもしれないが
この時、自分はとても嬉しかった

自分が尊敬するお二人とこうして走ることができている
競うことができている


本来であればおふたりとは年代カテゴリーが違うので一緒に走ることはできない
今後もレースで直接勝負させていただくことは難しいだろう

ただ、今回は特例措置で一緒に走ることができている
勝負することができている


いや、
もうホント、
ありがてぇよコレ!


先日の記事で
今回の吉野大峯は年代関係無しの先行組があることに触れ
「勝負しましょう」
と挑戦的な言葉を書いたが、
この言葉は頭の中でお二人のことを思い浮かべながら書いていた


そして現実に今、
お二人と一緒に走ることができている


いや、こんなんさー、
嬉しいに決まってるじゃないっすか



その後は
集団後方で3人仲良く(笑)遅れながら
下り区間を終了
トンネルを抜けて後半戦へと突入
というか今回のレースはここからが本番だ



トンネル後の急坂で2人の選手が道脇に止まっていた

ひとりは別クラスの強豪選手

もう一人は自分と同じクラスの強豪選手


「メカトラか?」と横目で見つつ進む




商店街に入り
そしていよいよ今回大会の新ルートである激坂区間へ

NさんMさんと同時に突入


さぁここからが勝負だ、と思う



そしてここから踏み、おふたりの前へ


昨日この区間を試走し
あらためて「自分とは相性良いハズ」
と思っていた

「ここでおそらく出し抜ける」
そうした自信を実は持っていた


だからここで一気にお二人に勝負をかけ
「置き去りにする」
つもりだった


が、
すぐにMさんに追いつかれ
逆に抜かされる

またその後Nさんにも抜かれる

置き去りにできると思っていたお二人に
逆に距離を開かれる


嘘だろ…と思う


自分は実際この区間結構速く登れていた
だから自分の力を「過信していた」とは思わない

もう単純にこのお二人が速いのだ


逆にお二人の背中を追うことに
絶対に追いつく!と必死に踏み続ける



しばらくして
横を別の選手にパスされる



見ると先ほどトンネル後の急坂で止まっていた同クラスの選手


メカトラで止まっていたんじゃないのか!?
あれから追いついてきたのか!?

とかなり驚く


先行され背中を追う展開に

まさか追いつかれるとは思っていなかった

そして何と
沿道で応援してくれてる方に対し
涼し気に手まで振っている!


え!ちょ!マジで!?
俺そんな余裕ないぜ!?

とまたも驚かされる



この選手、
実は自分がずっと敬意を感じてる方だ

面識はなくもちろん自分が一方的に知っているだけなのだが



自分が初めて参加したレースである第一回の吉野大峯、
そのスタート前の会場で
某アニメの某学園のジャージを着ている人が居た
自分はそれを見て(大変失礼だが)
「あんなコスプレしてる人が速いハズがない」
と思ってしまった

で、レースが始まり
林道区間でその某学園のジャージの方にものすごいスピードで抜かされた
「え、マジかよ…」と驚く
抜かされたときにゼッケンが目に入ったので
なんとなく後からその人のリザルトを見ると
メチャクチャ速いタイムだった
自分など足元にも及ばない

その後何の気なしにTwitterを眺めてみると
どうやらその某学園の人のツイートらしきものを見つけ
なんとなく読んでみる
すると、相当真面目に練習をされている方だということが分かった

自分はものすごく恥ずかしい気持ちになった
「いや、お前がこの人に勝てるワケないじゃん」
「速いはずがない、ってお前何様やねん」


で、
その方がこの選手で

その後の色々な大会でも相当速いリザルトで
自分とはかなりの実力差

いつか、勝負できるようになりたい
そう思っていた


そして、今
こうして競り合える位置に居る


そのことにある種の感情も覚える



面識のない方に対してこうしたことを書くのは
ちょっとどうなんだろ、と思うところもあったのだが
まぁずっと敬意を持っていて、
自分が成長できたのもこうした方々のお陰なのは間違いないワケで
それをずっと黙っておくというのも
なにかフェアじゃないというか、ズルいというか
というか、ご本人もこんな辺鄙なブログを見られることはないだろうから
まぁ単なるひとり言として片づけておこう。



さて、その後進行していくと
つづら折りの激坂区間で
距離を離されたNさんの背中がようやく近づく


Nさんに近づくと

「いや…これ…アカン……」

と何かボヤかれててレース中なのに笑ってしまう


いや
強い人がレース中に悲壮感たっぷりにブツブツ呟いてるんだから
そりゃ笑うだろww


横に並ぶと
「キツイっすね~w」
と声を掛け
さらに
「Mさんに追いつきましょう」
とも言う


Mさんとはもうかなりの距離が開いてしまって
その背中が見えない

NさんはMさんと同カテゴリーで直接対決だし
自分だってMさんに勝ちたい

なんとかMさんに追いつくかなくては


するとNさんが
「あ…Aさんが…」
と口を開く

え?と思い前を見ると、
思いもしなかった光景が




Aさんの背中が見える位置にある



打倒KMPCさんで挑まれているAさん

実力としてはおふたり拮抗しているハズだし
Aさんもこの時点でもっと前に位置していると思っていた


が、見える位置にAさんがいるという現実


Aさんの本来の実力を考えると
ペースが落ちてしまっているのは間違いない


本調子ではなかったのか
それともKMPCさんとの攻防で消耗したのか


それは分からない
が、
これは自分にとって大きなチャンス

今なら自分がAさんより先行できる可能性がある


去年の吉野大峯ではAさんが年代別優勝で自分が3位(2位はKMPCさん)
また西粟倉では終盤に直接対決になるも
圧倒的な実力差を見せつけられAさん1位で自分が2位

いつか、Aさんに勝てるようになりたい、
そう思っていた


レース前に
「表彰台でAさんの腕を上げたこと2回もありますからねw」
と冗談を言っていたのだが



3度目はイヤだぜ!?



ちょうど斜度が緩む箇所に差し掛かったので
ここで一気に仕掛ける

Aさんから先行し
まだ斜度がキツくなるがそこでも強く踏む

本調子でないところにこのアタック
流石のAさんでも…
と思い踏み続ける


Aさんの力強いダンシングで抜き返される


だから強い人はイヤなんだよ


流石に落とせるか…と思ったが
もう何なんだよこの方は!
底が知れない


ただ、こちらも
「今日こそは…」
という思いがある


必死に踏み続け距離を詰める

なんとかまたAさんの前に出るが
もう振り返るのが怖すぎる

またいつ抜き返されるか…と思うと
こちらが消耗してしまう

もう前だけに意識を向けることにする




前を見るとカテゴリーは分からないが
先行する選手の背中が見える
そしてその先にはMさんも居る


追いつけ。絶対に。
と踏み続ける


前の背中が少しずつ近づくが
それでもまだ距離は相当ある

ゴールまでには絶対に追いつく

視界の端に
残り距離の看板が目に入った

確か残り1000mから看板が立っていたか
と思い見ると
「残り200m」と書かれている



え!嘘だろ!
もう残り200m!?
と焦る


追いつけるか?
追いつきたい!
という思いと
もう、このレースが、
今年のレースが終わってしまうのか…
という思いがわく



残された距離を全力で踏み
ゴールラインを通過




追いつけなかったか
Mさんにも相当距離を開かれてしまったな


悔しいな、
でも、楽しかった
そう思う



■ゴール後

ゴール地点から林道方面へ少し下ったところに下山用荷物があるので移動

見ると
Mさん含めて先着した3名の姿

KMPCさんの姿がないが
まぁおそらく先頭ゴールだっただろう
「下山用荷物はない」とかレース前におっしゃってような気がするので
もうそのまま下山されたのかな

先着された方々を見ると全員自分とは別クラス

40代クラスは
KMPCさんが1位で
Mさんは3位
2位の方は昨年の大台ヶ原で自分と同クラス2位だった方のようで
この方とMさん自分で大台ヶ原の表彰台で並んでいた3人が揃っている


で、
自分は年代別クラスで何位なんだ?
とぼんやり考える

この先着した3名の前に別の選手は居なかったのか?


その後Aさん、Nさんなども到着

話しの中で
「〇位ですね」
みたいなことも言われた気がするが、
え、何位なんだオレ…?
と相変わらずぼんやり考える

Aさんに先行できたことを考えると
表彰台には入れたとは思うが

ただ、今回自分は年代無視の先行組でスタートしており
これから年代クラス毎の出走もある
だから実際順位はまだ確定していない状況


なにかフワフワした感じの中、とりあえず下山することに


会場に一旦戻るも
リザルトは張り出されていないし
いや、確か今回はネットで公開するとかいう話だったか


宿に荷物を預けていたので、
それを一旦回収しに行く


荷物を回収し、時刻を見ると10時過ぎくらい
表彰式は12時からで
まぁそれには参加するつもりでいるが
時間が微妙だな

昼飯を食べて時間つぶそうかとも思ったが
まだ空腹なワケではない

金峯神社まで一回登っておくか
と、時間つぶしと練習を兼ねて
大会本来の正規ルートを通って登ることに


ただ、荷物が結構重かったので
吉野駅のコインロッカーに一旦預けることに



吉野駅で荷物を整理すると10時半くらい

リザルトもう出てるのかなと思いスマホを見る

Twitterを見るも見当たらない
fabuのFacebookの方か?と思いアクセスすると
リザルトが掲載されていた



自分の年代別リザルトを確認

一番上に自分の名前があった



一位か、と思う

ガッツポーズするでもなく
何か強い感情が沸き上がるワケでもなかった



一位?
俺が?
吉野大峯で?



何か
自分が吉野大峯で年代別一位を獲ったという事実が
スッと馴染んでこない


初めて参加したヒルクライムレースがこの吉野大峯
その時の順位は確か年代別30位くらい


リザルト上位の人達の名前は
もう本当に遠い世界のものに感じ、
同じ人間だとは到底思えなかった

吉野大峯は自分の原点であり
そしてその上位はもう憧れの対象でしかなかった


今はそのリザルトの一番上に自分の名前がある
むしろ違和感すら感じる



その後ぼんやりリザルトを眺めていると
先程一緒だった同クラスの強豪選手が駅にきた

リザルトを見るとこの方が3位
そしてAさんが2位
結局先行組の順位がそのまま上位の順位になったか


帰る準備をされてる感じだったので
「表彰式出ないんですか?」
と声を掛ける

「リザルトまだですよね?」
と言われたので
「もう出てますよ。3位でしたよ」
と答える

すると、
え、どうしようかな…と迷われてたが
「用事あるんで」
と結局そのまま帰られるとのこと

「じゃあ、またどこかの大会で」
とだけ言って自分もその場を離れる


その後しばらくリザルトを惚けた感じで眺めていたが
結局また自転車に乗って金峯神社まで登り始める



今度は吉野大峯の本来の正規ルート


走ってるとまぁ何か色々思い出などがほじくり返される


初めての参加レースだったもんだから
大会前に何度も試走にきたなぁ

本番では序盤で山本元喜選手と総合一位だったTさんに
すごい勢いで抜かされてたまげたっけなぁ



金峯神社まで登るとUターン
会場へと戻る


会場に着くとMさんがいらっしゃった
Mさんは年代別3位&総合3位

今回40代クラスの参加者リストを事前に見ると
まぁ猛者揃いで
「こりゃどんな順位になるか楽しみだ!」
とイチ観戦者気分で結果を楽しみにしていた

結果は
1位:KMPCさん
2位:大台2位の方
3位:Mさん
4位:Nさん

というか総合1位から3位を40代が独占
あまりにハイレベルなクラスだった

負けて悔しいなぁと思う反面、
自分もまだまだ成長できるのだなと思うと嬉しくもある



その後表彰式

自分の成績は
年代別1位/総合5位




初めてチャンピオンジャージを貰う

というか今回2位だったAさんは
去年のチャンピオンジャージを着て参加されていた

表彰台で新旧のチャンピオンジャージが並ぶ光景となり
「ちょwややこしいわww」
と笑ってしまう


というかAさんはもしかして
去年のチャンピオンジャージの上に今年の分を重ね着して

「チャンピオンジャージのマトリョーシカ」

みたいなネタを狙っていたのかもしれない
(いや、ちょっと面白いが)



表彰式が終わると
今年のレースの日程はすべて終了

皆さんとも
「次は来年4月の伊吹山ですかね」
とまたの再会を約束して、会場を去る





■まとめ

ということで無事に終了しました吉野大峯ヒルクライム

自分の原点でもある吉野大峯で
年代別1位という
とても良い結果で今年のヒルクライムレースを締めることができました。

最初に参加した吉野大峯では年代別30位でしたので
まぁいくらか成長はできたのだろうなという気はします


ただ、
1位ではありましたが、
2位のAさんは本調子ではなかったでしょうし、
3位のKBさんもチェーン落ちしてたようですし、
実際のところ
今回の1位は「タイミング」みたいなものがあったかと思います

実力だけで獲った1位だとは思えていません

ですが
「運が良かった」
とも思っていません。

むしろ「運で勝った」と言ってしまえば、
逆におふたりに対して失礼だとも思います

このおふたりに運だけで勝てるハズはありません


自分もそれなりに練習して、努力したからこそ、
今回はお二人よりなんとか先着することができた

これは謙遜せず、胸を張って言おうと思います。


あの頃はまさか吉野大峯で表彰台なんて
そしてまさかクラス1位だなんて、
自分が獲れるなんて思いもしていませんでした。

ただ、
「見える範囲」と「辿り着ける範囲」は
きっとほぼイコールなんだろうな、とあらためて思ったりもします。


さて、今年は色々と振り回された一年でしたが、
レース日程としてはこれで終了。
なんだかんだで後半は色んな大会に出場することができて
思いのほかレースを楽しめたなと思います。

こうした状況の中、運営の方々は
様々な苦労や調整など、本当に大変だったかと思います。
大会を開催・運営してくださった関係者の方々には心の底から感謝しています。


来年はおそらく
今年中止になってしまった数々の大会も
もろもろの調整・対策をした上で、例年通り開催されるのじゃないかと思います。

来年は今年出れなかった分、
色々な大会に挑戦していきたいとも思っています。

具体的な予定・目標はボチボチ考えて行こうと思います。



レースの日程はすべて終了しましたが、
今年はまだやりたいことがいくつか残ってまして、
というか、
実はこの記事書いてる時点で既に何個か消化してしまってるのですが…
まぁそれらも、またあらためて記事にしてみようと思います。



ということでレースとしては今年は終了。

大会でご一緒させていただける方は
どうぞ来年また宜しくお願いいたします。



それではお疲れさまでした。

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コメント

  1. nobu より:

    お疲れ様です

    吉野大峯への思い、熱いですね!
    読みながらレース当時を思い出して色んな意味で心拍が上がりました(笑

    「見える範囲」と「辿り着ける範囲」はほぼイコール

    これは名言ですね〜

    この言葉を信じて来年のダークホースとなれるよう頑張ってみます!

    • yoshi より:

      nobuさま
      あらためて当日はお疲れ様でした。
      読み直して見ると異様なテンションと長さで我ながら「うわぁ…」となります笑
      ちょいちょい「気の利いたこと言ったろう!」と思いながら書いてるので、もしそんな文章をまた見かけたら「お!気の利いたこと言おうとしてるな!」と思ってやってください笑

      nobuさんの今回のタイムなら来年は絶対上位に行けると思います。対決できることを楽しみにしています!負けるつもりはないですけどねっっ!