峠13だし十三峠を13×13=169回登った




今年の宿題のひとつだった
十三峠 13×13=169回登坂
がやっとこさ終了。

年明けから十三峠通いを続けて、
3月くらいまでで結構本数稼いだが、
シーズンインすると週末はレースだったりであまり登れてなかった。

結局後半は平日の夜練で本数を足していった感じか。


ヒルクライムのトレーニング方法は
まぁ人それぞれやり方があるのだろうが、
もう自分の中では結論出てる。

L5で峠リピート

間違いなくこれだけやってりゃ速くなる。
もうホント一切何も考えずこれ続けてれば良いと思う。

自分はローラー台も使うが、
最近はローラーはトレーニング目的とはちょっと違う感じになってきた。
減量目的と
レースの動画見ながら回して
実際のレース時間を身体に覚えさせることが目的

一応負荷付きのローラーだが、
負荷も弱めにして自分の回しやすいケイデンス(100前後)でクルクル回すだけ。
ローラーでヒルクライム用の筋肉付けようとも考えていない。


だから自分にとって「トレーニング」はやっぱり峠での実走だと思ってる。




話はまったく変わるのだが、
福本伸行という漫画家がいる。

カイジやアカギ、天、黒沢などの作者。
代表作となると上のカイジ、アカギあたりということになるのだろうが、
自分が福本作品で一番好きなのは「銀と金」という漫画。


福本作品は(人気作ゆえ)結構引き延ばしがあって、
作品によってはかなり間延びすることになるのだが、
この銀と金は全11巻でスパッと終わってて切れ味が良い。(打ち切りらしいが)


その銀と金の作中で自分がすごい好きなセリフがある。





主人公の森田鉄雄が御曹司の金持ち息子と対決することになり
その金持ち息子から
「貴様、どこの会社の息子だ!?」
と素性を聞かれて吐いたセリフ。



名前は森田鉄雄-
背景はない……!




いや、格好良すぎる……

家柄も、金も、後ろ盾も何も持っていない森田が
ただ、その意志と知恵と努力でのし上がろうとするその姿勢が表現されている。



で、
自分の話であるが、
自分はチーム等に所属していないし、
レースにエントリーする時の「チーム名」ももちろん空白。

レースのリザルトでは名前の横にその「チーム名」が併記されるが
自分の名前の横にはいつも何も書かれていない。

最近リザルトの上の方に名前が載るなんてこともあるのだが、
特に知り合いもおらず、
チームに所属もしてない自分の名前を見て、
「誰やねんコイツ」
とリザルト見て思ってる方もいらっしゃるのではないかと思う。


そうしたことを想像しながら自分は

俺に背景はない……!

などとひとり悦に浸っている。(かなりイタイ)




で、そんな森田鉄雄の
「背景はない」
というセリフだが、
実際の所これは嘘で、というか正しい言葉ではなく、
彼にはしっかりと「背景」がある。


これは4巻での台詞だったかと思うが、
彼はこれまでのエピソードにおいて、
家も金もない素寒貧な素性であるが、
知恵を働かせ、強い意志を持ち、そして行動をしてきた。
彼のその歩みをこれまでの巻数のなかで読者はしっかりと目に焼き付けており、
読者には彼のそうした分厚い「背景」がしっかりと見えている。



で、また自分の話であるが、
自分もまた「背景がない」などとほざいているが、やはりこれも真実ではなく、
「背景」はある。


十三峠169本


これが自分の背景だ。
自分の背中には169本分の十三峠がそびえている。


誰にも見えない背景だが、
自分には見える。
俺の背中に169本の十三峠が。


(怪文書すぎる……)

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